これがニチハ「パミール」です。

既存屋根材「パミール」。問題のスレート屋根材です。大手の外装メーカーニチハが製造した屋根材です。見ての通り基材が剥離しています。酷くなるとボロボロになります。この商品は当時、有害な建材と話題になったアスベストに代わる素材の開発を急ぎ、十分な検証もなく急いで採用したことが原因と言われています。

既存屋根材の撤去です。

既存屋根材の撤去開始です。まずは棟部の板金から撤去します。下地は木製の貫板ですが、腐食はしてない様です。新しい屋根材は差し棟収まりとなりますので、下地板は必要ありません。

パミールの撤去中です。釘で固定されていますのでバールを使用し、釘を抜き剥がしていきます。パミールの形状がよくわかります。

既存屋根材の撤去が完了しました。次は、新しい下葺き材の施工ですが、撤去が完了したら下地の点検を行います。歩行感覚などにより、下地合板、垂木の腐食がないことを確認します。こちらのお宅では下葺き材の状態も比較的良く、下地には問題なさそうです。スレート屋根材においては下地に問題なければ、カバー工法も選択できますが、パミールの著しい劣化、破断を目にして、下地についての不安が解消されないとの事もあり、お客様の意向もあり葺き替えとなりました。

下葺き材を貼ります。

使用する下葺き材は改質アスファルトルーフィングです。以前のアスファルトルーフィングの弱点であった、高温で柔らかくなりすぎる、低温で割れやすいといった点が改善されています。ゴムアスルーフィングとも言われます。

下葺き材貼りが完了しました。これから屋根材の施工です。

在宅中の改修工事ですので、雨漏りは絶対にあってはなりません。下葺き材で十分防水性は確保できるのですが、念のためブルーシート養生を行います。

スーパーガルテクト施工開始です。

下葺き材貼り付けが完了したら、軒先水切りの取付を行います。軒樋の位置を確認し、雨水が問題なく収まる位置に取付ます。

スーパーガルテクトの施工中です。留め付けは上部を釘固定。下端はしっかりと噛み合っています。強風にも安心です。軽量な板金材ですので、地震に対しても有利です。

本体の施工が終わりました。隅棟部断面部の白い物質はポリイソシアレートフォームと言う断熱材です。ウレタンと比較して高価ですが燃えにくい特徴をもっています。断熱材としての役割はもちろんですが、雨音を軽減する遮音材の役目ももっています。

隅棟、棟の板金役物の取付も完了しました。こちらのお宅では差し棟収まりとなっていまが、カラーベスト同様、通し棟収まりも可能です。点検しましたが、問題なかったので、足場解体で工事完了となります。今回使用した屋根材「スーパーガルテクト」は一般的なガルバリウム鋼板にマグネシウムを加えたエスジーエル鋼板です。ガルバリウム鋼板の3倍の耐久性が認められています。そのこともあり、赤錆20年、穴あき25年と長期間の保証が付きます。断熱、遮音性にも優れた性能の「スーパーガルテクト」はスレート屋根のカバー工法にも最適な屋根材です。街の屋根やさん岡山倉敷店ではあらゆる屋根材を取り扱っていますので、現状屋根調査により予算、デザインなどお客様の意向に応じた最適な商品を提案させていただきます。ご依頼をお待ちしております。