こんにちは。今回は北杜市の山の中にある、オシャレな一軒家のアスファルトシングル屋根の塗装工事を行いました。

大屋根はスレート屋根でしたが、下屋根はアスファルトシングルの屋根になっており㎡数は約40㎡です。

アスファルトシングルとは・・・ガラスの基材にアスファルトを浸透させ、表面に石の粒を付着させた屋根材です。
このアスファルトシングルはとても軽いため割れや重みでの陥没がなく、耐震性に優れています。また、金属を使用していないため錆が出ないのが特徴です。

デメリットとしては軽いために風に弱く、水分を含みやすく苔が生えやすい素材です。

塗装前の屋根も苔が大量に生えてしまっていて、正面はもう緑の屋根ではなかろうかというほど苔だらけでした。

塗装を行うにあたり、まずは苔の除去と汚れやゴミを取り除かなくてはなりません。

苔は全て手作業で取り除きました。20リットルの袋がいっぱいになるほどの量でした。苔の量だけで言えば過去一多かったかもしれません(笑)

その後、業務用の高圧洗浄機で洗っていきます。先ほどの説明にも書きましたが、アスファルトシングルは軽くできており風圧にとても弱いです。
高圧洗浄機の水圧で逆方向から洗浄するとすぐに壊れてしまいます。

上から面に沿って壊れたり、石粒が取れないようにゆっくり丁寧に洗浄をしました。

洗浄の面と未洗浄の面を比べるとどれだけ汚れていたのか伺えます。

洗浄を行った後は、よく乾かします。

シングル材は吸い込みが良く水はけもあまりよくありません。今回の現場は山間部にあり、時期的にも湿度が高いので数日晴れが続いた日を選び塗装しました。

屋根が乾いたらまずは下塗りを入れていきます。今回使用した下塗り材は水谷ペイントの水系アスファルトシングル専用下塗り材を使用しました。
この下塗り材は凹凸面に対し目止め効果（微細な穴や、凹凸を埋めて平滑にする効果）が高く仕上がりの外観が綺麗になります。

またシングル材は吸い込みが強く通常のスレートと比べ、下塗り材を2倍～３倍使用します。

下塗りを入れ、よく乾かしたら次に中塗りを行います。

中塗り、上塗りには水谷ペイントの水系ナノシリコンを使用しました。色は艶消しの赤さび色です。

アスファルトシングルを塗装する際には水性の艶消しを必ず使用します。

水性を使う理由としては、油性（溶剤系）の塗料を使用するとアスファルトが溶け出してしまうからです。

通常の屋根の場合ほとんどが艶ありですが、シングルは吸い込みが強く艶ありで塗ってしまうとムラが出てしまいます。そのため艶消しを使用します。

日を置き、上塗りを入れたら塗装完了です。色ムラや塗りムラも無く、苔だらけだった屋根が見違えるほどきれいになりました。

お施主様にも大満足していただきました。

アスファルトシングルに限らず、塗装をする際は下地や劣化具合に合った塗料を使わなければ早期の塗料剥がれや、塗りムラの原因になってしまいます。

街の屋根やさん　山梨店では、お見積から工事完了までお施主様に寄り添い、細かなご説明や配慮を一切怠りません。安心した塗装・工事をお約束します。

お住いのことでお困りの際は是非、街の屋根やさん　山梨店にご相談ください！