街の屋根やさん神戸西店の上橋です。

本日、ご紹介する施工事例は神戸市で行った「茅葺屋根に葺かれている小波鉄板の改修工事」になりますよ(^_^)/

茅葺屋根と言えばかなり昔のイメージですが、茅葺屋根の上に何らかの屋根材を葺いている建物は今でも稀に見かけます。

建築件数が少ないため、屋根全体の改修工事をする機会はあまりありませんが、運よく巡り合うことが出来ました！

稀なケースですので参考になる方は少ないかもしれませんが、費用も含めて茅葺屋根の全面改修工事をご紹介していきましょう。

神戸市　茅葺屋根の改修工事で立平を使用する現場紹介

コチラが、神戸市で茅葺屋根に葺かれた鉄板小波の改修工事を行う現場になりますよ(^_^)/

【建物情報】
・築年数80年
・平屋木造住宅
・屋根材　茅葺屋根（現在は小波鉄板）　
・現在　雨漏りなし

過去の改修工事で茅葺屋根の上に小波鉄板を葺いており、一番上は瓦屋根となっていますね。いずれも経年劣化で錆などが発生しているため、ガルバリウム鋼板製の立平を葺いていきますよ！

既存の小波鉄板は過去に何度も塗装工事を行っているようですが、塗膜が剥がれて錆が酷い状態でした(>_<)

室内には雨漏りしていないようですが、小波鉄板の錆びは酷く穴が開いている部分もありましたね、、、

茅葺屋根に葺かれている小波鉄板は錆が進行し、軒先部分は原型がない状態です(>_<)

この状態では再塗装をしても意味がないので、新しい屋根材を重ね葺きしていく事になっていますよ！

この現場の調査に関する記事は、現場ブログで詳しくご紹介しておりますのでそちらも見ていただけると幸いです。

【この現場の調査に関する記事】
・「神戸市　茅葺屋根に貼られた波トタンのリフォーム方法を考察！」

茅葺屋根の改修工事で鉄板小波の上から屋根下地を補強します

それでは、茅葺屋根の改修工事をご紹介していきましょう！

まずは、屋根下地の骨組みを強化するために角材を取り付けていきますよ(^_^)/

既存の屋根下地にも角材が取り付けられているのですが、新しい角材を抱き合わせるように取り付けることにより、骨組みが強化されて丈夫な屋根へとなります。

そして、茅葺屋根の改修工事で鉄板小波の上から取り付けた角材の上に「下地用合板」を貼っていきます(^_^)/

厚み12ミリの下地用合板を全面的に貼ることにより、平らで丈夫な屋根下地が出来ますよ！

更に、垂木間で空気層が設けられるので断熱効果を高めることも出来ます。

屋根改修工事で下地用合板を貼る際は釘ではなくビスで固定することがお勧めですね！！

ここまでくると、屋根改修工事でどんな屋根材を葺いても安心できる屋根下地となります(^_^)/

角材の取り付け費用　1㎡当たり1,100円～
下地用合板を貼る費用　1㎡当たり2,000円～

お次は、茅葺屋根の改修工事で最も重要な「防水シート」を貼っていきましょう(^_^)/

防水シートは25年程度で劣化して雨漏りの原因となってしまいますので、屋根改修工事を行う際は必ず防水シートを貼り替える必要がありますよ。

使用しているのは「改質アスファルトルーフィング」と呼ばれる防水シートで、35年以上の耐用年数がある優れものですよ！

防水シートを貼る費用　1㎡当たり800円～

茅葺屋根の瓦部分も撤去して下地工事　費用紹介

お次は、茅葺屋根の一番高い部分に設けられている瓦屋根を撤去していきましょう(^_^)/

屋根が非常に急勾配であるため、廃材などが落下しないように養生しながら丁寧に撤去していきます！

瓦の中には土も入っているので、同時に撤去する必要がありますね。

瓦屋根の撤去・処分費用　1㎡当たり3,800円～

瓦屋根を撤去すると、鉄板小波の部分と同じ要領で角材を取りつけ、下地用合板を貼っていきます(^_^)/

こうすることで、瓦部分も丈夫な屋根下地となり、防水シートを貼ることで長期的な雨漏り対策になりますね！！

茅葺屋根の改修工事で使用した「立平」をご紹介！

そして、新しい屋根材として立平を葺いていきます(^_^)/

立平は様々な屋根メーカーで製造されていますが、今回の重ね葺き工事で使用した立平は「津熊鋼建　アーカイブ立平333」というものになりますよ！

厚みは０，4ミリの物を採用し、色はシルバーを選択しました。

屋根改修工事で立平を葺く際のポイントですが、水上部分を立ち上げ加工することとなりますね！

縦葺き屋根材ですので、立ち上げ加工をしなければ吹き降りの雨で雨漏りしてしまう危険性があります。

固定方法はビスを使用して下地用合板に固定することにより、台風などの強風が来ても飛散しないような設計になっていますよ(^_^)/

茅葺屋根の瓦を葺いていた部分は銀黒色の立平を葺き、バイカラーで仕上げていきます(^_^)/

部分的に屋根の色を変えることにより、アクセントが効いていい感じに仕上がりますよ！色は好みがあると思いますので、工事前にしっかりと打ち合わせを行う必要がありますね。

立平を葺く費用　1㎡当たり5,500円～

茅葺屋根の両妻は隙間がないように収めていきます

茅葺屋根の両妻ですが、もともとは隙間が多く小動物が入ってくるとお悩みでした(>_<)

今回の屋根改修工事ではその隙間をなくすために、角材と下地用合板で壁下地を作り、ガルバリウム鋼板製の平板葺きを行っていきますよ！

ガルバリウム鋼板とは鉄とアルミの混合金属で、錆に強い建材となっております。

この様な感じで、茅葺屋根の両妻は平板葺きで仕上げました(^_^)/

これで、小動物が入り込むこともなく安心ですね。屋根からの雨漏りを防ぐためにも、この様な感じで収まりをシンプルにすることが屋根改修工事のポイントとなりますよ！

改修工事で用いた立平の各部おさまりと費用紹介

立平を葺き終えると各部に水切りを取り付けて収めていきましょう(^_^)/

まずは、屋根の一番高い部分となる棟部分に棟板金を取り付けていきます！

棟板金は強風などで飛散しやすい部分となりますので、ビスを使用してしっかりと固定する必要がありますよ。

棟板金取り付け費用　1m当たり3,000円～

屋根が段差になっている部分には「雨押え板金」と呼ばれる水切りを取り付けていきます！

この様な部分は雨漏りしやすい部分となりますので、シーリングなどをしっかりと挟み込んで止水対策を行う必要がありますね(^_^)/

ステンレス製のビスで固定することにより長期的な錆の心配もありません。

今回の茅葺屋根改修工事費用は180㎡に対して3,500,000円となりました(^_^)/（足場代含む）

茅葺屋根は急勾配で複雑ですので単価は高めとなりますが、カバー工事ですので葺き替え工事に比べるとかなり安くできましたね。

調査やお見積もりは「完全無料」となっておりますので、気になる方はお気軽にご相談ください！！

神戸市　茅葺屋根の改修工事後に頂いたお客様からの口コミ

Q・当初、工事を依頼する会社にどんなことを期待されていましたか？
A・屋根の塗料がはがれ落ちてくるので、塗装かカバー工法をしたかった。過去に強風で屋根の一部が飛んだのでしっかりとした屋根工事を期待していました。

Q・弊社にご依頼いただく際に他社と比較しましたか？
A・ホームページに自宅と同じような屋根の工事が紹介されていたので比較していません。

Q・弊社に工事をご依頼いただいた決め手は何ですか？
A・施工実績が多かったこと。工事の価格が良心的だったこと。見積りの説明がわかりやすく、話しやすかったこと。

Q・工事が終わってみていかがですか？良かったこと・嬉しかったことを頂戴できましたら幸いです
A・雨が降り、予定よりも工期が長くなりましたが、カバー工法で屋根全体が大変キレイになり、満足しています。連休中も工事をしていただき、助かりました。

Q・弊社を他の方に紹介するとしたらなんと紹介しますか？
A・施工実績の多い、信用できる屋根やさん。

弊社の保証内容として「雨漏り・強風による飛散」に対して、15年間の工事保証を付けております(^^)/

アフターメンテナンスとして2年に1回の無料点検も行っておりますので、長期的にご安心頂けますよ！！

今お住いのお家やお勤め先の工場や事務所をこの先どうしていきたいかが重要で、それに見合ったご提案をすることが街の屋根屋さん神戸西店の仕事だと思っております(*^^*)

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