石岡市のお客様宅で、台風19号によるセメント瓦屋根からの室内雨漏りの被害を受けましてガルバリウム鋼板屋根に葺き替え工事が終わりました。今回は台風被害ですので、火災保険（自然災害）を申請し、保険会社からも認められ工事する事になりました。雨漏りと同時にガルバリウム鋼板屋根で重みも軽減する事ができ、お客様にも満足して頂きました。

現場調査時

現場調査時の画像です。左の画像は1F和室の天井使用される目透かし天井材です。

セメント瓦屋根の棟と壁の取り合いに大きな隙間がありました。かなりの隙間なので大量に水が入っていたようです。

セメント瓦撤去

まずはセメント瓦の撤去から工事が始まりますが、割らないように１枚ずつ丁寧に職人が下ろします。

セメント瓦を外していくと、葺いてある瓦の下から瓦の欠片が出てきました。３０年～４０年は加工して施工した瓦屋根の欠片を、瓦の下に隠すようにしておりました。余計なゴミを出したくなかったのか理由は分かりませんが、よく見られます。

下地合板（ラーチ合板）貼り工事

セメント瓦の撤去が終わり屋根下地材であるラーチ合板を貼っていきます。既存に使われていたザラ板の上からの増し貼りです。貼ることにより下地の強化や、ガルバリウム鋼板の施工性アップといったメリットも生まれてきます。

防水シート貼り工事

防水シートは、改質アスファルトルーフィング（ゴムアスルーフィング）で施工致しました。ここが１番大事な工程です。防水シートの重なりしろや基準となる貼り方をする事によって、しっかりとした雨仕舞いになります。万が一屋根材の下に水が入ってくる事を想定した為です。入ってきた水から屋根を守るのは防水シートなります。

ガルバリウム鋼板屋根葺き

屋根材の貼り方は基本下からガルバリウム鋼板を葺いて施工します。重なりの部分は上記図で説明しております。

棟板金・剣先板金・雨押え板金による雨仕舞い

ガルバリウム鋼板製の棟板金・剣先板金・雨押え板金が設置されました。棟の板金は職人によるオーダーメイドです。セメント瓦からガルバリウム鋼板屋根に葺き替えしましたので、壁の取り合いが大きく空きました。雨押え板金をカバー工法したので、全体的に板金が大きくなったのです。既存の雨押え板金は切ってしまうと雨漏りの原因になってしまいます。