当初はクレーン車を使って古瓦と古土の撤去をしようと思っていましたが敷地内への進入路の一部がクレーン車の重さに耐えれるか不安だった為、シュートを使って地道に降ろしていくことにしました。

古い瓦を撤去したら瓦の下に敷きつめてた土を撤去。作業途中ですが今日の作業はここまで、夜雨が降っても大丈夫なように養生してから帰ります。養生に使うシートはトラックの荷台などでよく使われているトラックシートを使用します。生地に厚みがあり防水性に優れシート自体に重みがあるため強風にも強く安心です。

土と下葺材の杉皮を撤去したらいよいよ、屋根下地工事です。今回は軒先の化粧部は表面を綺麗に加工した化粧板で張り替えたあと、全面12mm厚の針葉樹構造用合板で増し張り補強しました。

ゴムアスルーフィングを張り、瓦桟木を打って瓦を施工します。使用する瓦はいぶし銀に例えられるいぶし瓦を葺きます。メーカーは三州創嘉瓦さんの軽量瓦「純いぶしライト」を使用します。もちろん安心の防災瓦です。三州産のいぶし瓦は焼成温度が高い為、固くて高耐久で評判です！これで凍害の心配はありません。

屋根葺き替え工事前は古く傷んだ屋根で、大量の土がのっていた為屋根重量も重く大きな地震がくると心配な建物でした。

今回、乾式工法での屋根葺き替え工事により屋根の重量は約2／3まで軽量化され耐震性も上がりました。台風の強風にも大雨にも大丈夫な屋根になり建物自体の寿命も延びます。