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加須市で瓦屋根の棟瓦取り直しを実施しました！屋根のトラブルを解消
加須市 屋根材(瓦)
【工事のきっかけ】
漆喰の脱落を発見したお客様より、瓦屋根のメンテナンスについてご相談を受けました。無料調査を行った結果、経年劣化による漆喰の脱落および棟瓦のズレを認めたため、棟瓦取り直し工事を施工しました。
ビフォーアフター
施工前
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施工後
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基本情報
- 施工内容：屋根材(瓦)
屋根に登って調査をすると、漆喰が脱落した棟を発見しました。
棟は、土台となる台土、棟瓦、および台土が流れないように蓋をする漆喰で構成されています。
漆喰が剥がれると、このように中の台土が剥き出しになるんです。そして、台土は時間とともに流れ出してきて、最後は棟が崩れます（ ; ; ）
このように、漆喰って実は重要な役割を担っているんですよ〜
漆喰は、鬼瓦の首周りや大棟と隅棟の接合部にも防水目的で使用されています。
実際、無料調査でも、首周りや接合部の漆喰の脱落を認めました(//∇//)
さらには、大棟と隅棟の接合部に使用していた、半端瓦の脱落も見つかりました、これでは、すき間から雨水が入り放題です><
漆喰や半端瓦の脱落のほか、棟瓦のズレも認められたため、棟瓦取り直しをご提案しました。
実は、漆喰は経年とともに自然と劣化するんです。一般的に、漆喰の寿命は約20年といわれており、屋根瓦そのものの40年以上の寿命と比べて、非常に短いんです。
漆喰の剥がれや脱落を放置しておくと、棟瓦のズレを引き起こし、雨水の浸入による雨漏りや地震時に崩れに繋がります。
棟のメンテナンス方法は、「漆喰の詰め直し」と「棟瓦取り直し」の2通りです。
棟瓦がズレるなど、経年による劣化が進行している時は、棟瓦取り直しを選択します^^
瓦屋根の場合、棟のほか、外壁と屋根の取り合い（境目）部分の防水、および雨水が集まる谷板金も要注意箇所です。
これらの部分の劣化は雨漏りに繋がるため、定期的に点検、メンテナンスをしてあげましょうね^ ^
瓦屋根のメンテナンスについては、こちらで詳しく解説しています。
はじめに、既存の棟を全て撤去します。棟を取り除くと、屋根の継ぎ目が出てきました。この部分は、屋根のウイークポイントのため、棟によって屋根の継ぎ目を保護しているんですよ〜
また、工事は数日に及ぶため、職人さんが帰る時は雨が降っても大丈夫なようにビニールシートでカバーしています( ^ω^ )
続いて、新しい棟を積み上げます。
以前は、棟の基礎に台土を使用していましたが、最近では台土ではなく南蛮漆喰を採用するお住まいが増えてきました。
南蛮漆喰は、漆喰に粘土や砂利、シリコン、防水剤を混ぜ合わせて作られており、耐久性が高いだけでなく、土ではないため漆喰で蓋をする必要がないんです^^
南蛮漆喰の土台が出来ると、熨斗瓦（のしがわら）と南蛮漆喰を交互に積み上げ、おしまいに冠瓦を載せます。
一見簡単そうに見えますが、いくつもの道具を駆使して理想的な南蛮漆喰の厚みや硬さに整形して、熨斗瓦を載せているんですよ〜
冠瓦を載せた後に、銅線で固定すると、ほぼ棟瓦取り直しが完了です。
なお今回は、黒色の南蛮漆喰を採用したものの、昔ながらの白い漆喰が見える棟をご希望される方には、白色の南蛮漆喰を使用しています。どちらの色が良いか、ご要望をお気軽にお申し出くださいねm(_ _)m
最後に、鬼瓦の首周りや大棟との接合部を南蛮漆喰で保護すると全工程終了です。
鬼瓦の首周りの仕上がりの曲線が、実に美しいですね♪さすが職人技です。
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