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生駒市で『セキスイかわらU』の葺き替え工事、お宅の屋根は大丈夫?
生駒市 屋根材(スレート・カラーベスト・コロニアル)
【工事のきっかけ】
築30年超えの
私の実家ですが、今までにどのようなメンテナンスをしていたかについては、母親がしていたため
詳しい事は分かりませんでした。
屋根を見た時に、酷く劣化して傷んでいるのが気になり、これからも住み続けていくのにこの屋根がいつまでもつのかと不安になりました。
工事をするとしても費用の方も心配で、
スマホで検索して街の屋根やさん奈良店を見つけて連絡しました。
現場調査に来てもらって初めて分かったのですが、ずっと瓦だと思っていた屋根は実は『セキスイかわらU』という波形スレート屋根だということ
でした。
『セキスイかわらU』については表面が大変脆いため、塗装では短期間で剥がれてしまう可能性が高いので
葺き替え工事を勧められました。
ハウスメーカーで見積もりを取りましたが、驚くような金額を提示され困っていました。
担当の方がとても親身になって相談に乗ってくれて、
いろいろなアイテムを提案してくれたので、安心してお任せすることができました。
基本情報
- 施工内容:屋根材(スレート・カラーベスト・コロニアル)
- 施工期間:8日間
- 築年数:築30年超
- 使用材料:コロニアルクァッド・パナソニックアイアン
生駒市で築30年超えの瓦
屋根の劣化が気
になるというお客様から
、修理をしたいので見積もりをしてほしいとご連絡を頂きました。
スケジュールを調整して、無料点検に伺いました。
街の屋根やさん奈良店では、点検から見積もりまで無料で行っております。
➡
街の屋根やさんの無料点検でお住い全体の不安も解消!
お客様にご挨拶とお問い合わせのお礼を申し上げてから、相談内容について詳しくお伺いしました。
こちらのお宅はお客様のご実家だそうで、築年数が30年超であることくらいしか分からないとのことでした。
最近、お客様のように実家の屋根のご相談を良くお受けするようになりました。
2階建て住宅で、下屋根があります。
階下から見ても屋根材の劣化は確認できませんが、下屋根の劣化
状態を2階の窓から確認されたようです。
はしごを掛けて
屋根に上り、無料点検を開始します。
大屋根に上ってみると、屋根材が瓦でないことはすぐにわかりました。
粘土
瓦にはいぶし瓦・釉薬瓦・素焼き瓦など種類はあっても、基本的に粘土を瓦の形状に成型し焼き上げて作るという工程は同じです。
なので、劣化によって色あせたり破損したりすることはあっても、このように塗膜が剥がれて白くなることなど絶対にありません。
この屋根材は『セキスイかわらU』という1970年から積水屋根システムが製造販売していた瓦に似せたスレート屋根材です。
積水というブランド力と瓦のようなフォルムなのに軽量で屋根カバー工法などにも対応できることから、全国で50万棟以上で使用された実績がある屋根材です。
当時の『セキスイかわらU』にはアスベストが含有されていましたが、1980年にアスベスト健康問題を受けてノンアスベスト屋根材の販売が再開されました。
ノンアスベストの『セキスイかわらU』はアスベストの代替えとしてビニロン繊維などを使用していましたが、アスベストのような強い粘着性がありませんでした。
そのため、葺き替え後数年で
・塗膜が剥がれ、白い下地が露出する
・ひびやクラックが入る、割れる
・屋根材自体がボロボロと崩れてくる
等のクレームが相次ぎました。
下屋根の屋根材も『セキスイかわらU』です。
この屋根は、歩くだけでも簡単に割れてしまうほど脆い状態になっているため、慎重に点検を行う必要があります。
屋根の所々で塗膜が剥がれ、白い基材が見えています。
ひび割れ(クラック)が多数発見されました。
一部には、割れて穴が開いてしまっている箇所もありました。
屋根の軒先部分が特に白く見えます。
屋根に降り注いだ雨水は軒先へと流れるため、どうしても劣化しやすくなってしまうのです。
塗膜の剥がれ・ひび割れ・陥没、
どれも放置すると必ず
雨漏りに繋がってしまう
重大な問題ですが、幸いにもまだ雨漏りには至っていませんでした。
一般的に屋根リフォームのご提案をする場合、屋根塗装も選択肢に入れますが、『セキスイかわらU』は屋根材自体の劣化が激しく、塗装しても短ければ数年で剥がれてしまいます。
なので、当店としては『葺き替え』のみをご提案しました。
中には「数年でもいいので塗装で・・・」とおっしゃるお客様もいらっしゃいます。
雨樋の点検をしました。
塩化ビニール製の雨樋は、長年メンテナンスされていなかったらしく、色あせやたわみが見受けられました。
破損などはしていないので雨樋としての働きには問題ありませんが、
耐用年数が20年~30年であることから屋根のメンテンナンスと同時に雨樋交換もご提案いたしました。
無料点検後にお客様に現状をお伝えした上で、後日【葺き替え】と【雨樋交換】の御見積書をご提示しました。
決して安くない工事の内容にお客様は大変悩んでおられましたが、今後長期間お住いになる予定であることから御見積書通りの工事をご依頼頂きました。
葺き替え工事は、大屋根と下屋根の二班に分かれて同時に行っていきます。
大屋根の既存の屋根材『セキスイかわらU』を撤去していきます。
まず最初に棟の屋根材を撤去し、その後平部の屋根材を撤去していきます。
屋根材の撤去を進めていくと古い防水紙が現れました。
緑色の防水紙は劣化によって色あせていました。
下屋根も同様に屋根材を撤去しました。
『セキスイかわらU』の下に敷かれた古い防水紙は、色あせて所々破けていました。
防水性も低下し、雨水から屋根を守れているとは思えない状態です。
なんと、こちらの屋根は平型スレート屋根に『セキスイかわらU』がカバー工法で施工されて
いました。
無料点検時にしっかりと確認したのですが、重ね葺きされていることを見抜けませんでした。
正確に
言えば『セキスイかわらU』は軽量で、カバー工法にもよく使用されていた屋根材であることは分かっていたので、その可能性も少なからず考えましたが、無料点検の段階では確認出来ませんでした。
「しまった!」これが正直な気持ちです。
下屋根も大屋根同様にもちろんカバー工法で施工
されていました。
お客様にお渡しした御見積書には
『セキスイかわらU』の撤去費用しか提示していません。
こちらのミスですので、今更お客様にスレート屋根の撤去費用をご請求することはできませんが、屋根がカバー工法で施工されていたことはご報告いたしました。
カバー工法で施工する場合、既存の屋根材に粘着ルーフィングを直接貼り付けることが多いのですが、今回は『セキスイかわらU』を固定するための下地材が設置されていました。
古い防水紙をめくって、
下地材を撤去していきます。
カバー工法されていたことで、工程が増えてしまいました。
取り除いた下地材は落下させないようにまとめておきます。
平型スレートを撤去すると『セキスイかわらU』の下の防水紙より更に古い防水紙が現れました。
スレートを撤去する際に、一緒に破けてしまったところもあります。
カバー工法されていたこの屋根のおかげで『セキスイかわらU』に酷い劣化や破損があっても雨漏りせずに済んでいたのですね。
やっとたどり着いた屋根下地の野地板
を綺麗に掃除して、
慎重に点検します。
既存の野地板に酷い腐食などがある場合は撤去しますが、幸い著しい劣化や破損は見当たりませんでしたので撤去しません
。
古い野地板は撤去せずに、その上に野地板を設置する『増し張り』をします。
野地板が二重になるので多少屋根の重量は増加しますが、屋根下地の強度が増すため、屋根の葺き替え工事では『増し張り』が多く採用されています。
また、古い野地板の撤去費用が削減されるというメリットもあります。
野地板には構造用合板を使用しています。
構造用合板は主に屋根下地などの強度が必要な場所で使用される目的で作られたもので、屋根下地に構造用合板を使用することによって耐震性や耐風性を高めることが出来ます。
屋根の形状に合わせて加工し、隙間の出来ないように組み合わせて貼り付けます。
防水紙は隣接する防水紙同士の重ね代は
上下に20㎝以上・左右に10㎝以上確保し、軒先から順に棟に向かって貼っていきます。
重ね代は決してケチってはいけません。
十分に重ね代を確保することで、雨漏りリスクが軽減されます。
棟部分には幾重にも重ね貼りをすることで
、棟からの雨漏り防止対策を施しておきます。
下屋根には外壁との取り合いがあるので、防水紙を古い水切り板金の下にしっかりと滑り込ませるように設置します。
当店では、アスファルトルーフィングよりも耐久性の高い改質アスファルトルーフィング(TAJIMAのP-EX+)を標準で使用しています。
天気予報を常に確認して降水確率が少しでもある場合は、
しっかりとビニールシートで屋根を覆い、
雨養生をしてその日の作業を終了します。
作業中に
降雨があった場合も
雨養生を行います。
雨が降ることで、まだ施工していない部分から屋根下地や基礎に雨水が侵入して傷めてしまうことを極力避けるため、
当店では雨養生にも力を入れています。
防水紙の設置まで完成していれば、雨水の大部分を防ぐことが出来ます。
それでも、屋根材を葺いて新しい屋根が完成するまでは、油断は禁物です。
毎回行う作業ではありませんし、
工事自体には直接
関係ないかもしれませんが、屋根の仕上がりには大きく関係してくる大切な工程なのです。
軒先部分の防水紙を一部めくって、防水紙の下に
雨樋金具を設置します。
水糸を張って、雨樋の傾斜を確認します。
軒先に設置する軒樋は、屋根に降り注いだ雨水を集めて集水器から竪樋・地面に排出する役割があります。
軒樋を雨水がスムーズに流れるために、集水器に向かって僅かな傾斜をつける必要があります。
雨水が留まることで雨樋の劣化を進めてしまったり、あふれた雨水が屋根内部に侵入して雨漏りを引き起こす原因になることがあります。
一見すると気づかないほどの緩やかな傾斜ですが、とても大切な作業なのです。
雨樋金具が設置出来たら、防水紙を元に戻してしっかりとタッカーで留めておきます。
雨樋金具に雨樋を設置しました。
新しい雨樋はPanasonic製シルビスケアPC50というアイアン素材の雨樋で、硬質塩化ビニル樹脂の中にスチール芯を入れて一体化させたことによりプラスチックの『腐食しない』『
優れた耐久性』
とスチールの『強度』を併せ持った高品質な雨樋です。
既存の雨樋の形状は半円型でしたが、新しい雨樋は角型を選択されました。
最近ではゲリラ豪雨が頻発しているため、半円型よりも容量や排水能力の高い角型を選択される方が増えています。
新しい屋根材の『コロニアルクァッド』は
、ケイミュー社から製造販売されているスレート屋根材の名称です。
軽量で強度が高く、台風などによる飛来物にも割れにくい構造になっています。
カラーバリエーションも豊富で、どんな外観の住宅にもマッチする屋根材です。
コロニアルクァッドは、軒先から約半分ほど重ねて葺いていきます。
コロニアルクァッドには4つの
釘穴に4本のビスで固定するため、強風による飛散やずれなどが起こりにくくなっています。
棟部分には、屋根の形状に合わせて現場で加工し、しっかりと隙間なく貼り付けます。
下屋根には、外壁との取り合いがあります。
下屋根からの雨漏りで一番多い箇所がこの取り合いです。
雨漏りリスクを減らすためにも、丁寧に施工します。
屋根と外壁との取り合いに隙間を開けずに貫板を設置します。
板金を加工して、貫板に被せて釘で固定します。
外壁には立ち上がりを付けて設置します。
棟部分には板金同士の隙間が出来ないように組み合わせて、境目をシーリング材で塞ぎます。
屋根の平部に屋根材を葺いていくと、必ず棟部分の
境目に少なからず
隙間が出来ます。
その隙間を塞いで棟からの雨漏りを防ぐために棟板金を設置します。
棟板金を設置するために棟部分に貫板と呼ばれる木材を2本、平行にビスなどで固定します。
棟からの雨漏りは
、住宅の雨漏りリスクランキングで上位に挙げられてるほど高くなって
います。
貫板に棟板金を被せて、ビスで留めます。
棟板金を固定するビスを上に打ってしまうと、ビス穴から雨水が侵入する可能性があるため、必ず側面に打ち込みます。
板金のつなぎ目はシーリング材を充填して、しっかりと隙間を塞いでおきます。
棟板金の素材にはガルバリウム鋼板が使用されています。
ガルバリウム鋼板は、鉄板をアルミニウム・亜鉛・シリコンでめっきしたもので、酸化しにくく錆びにくい板金となっています。
ガルバリウム鋼板製の板金の耐用年数は、10年~15年と言われています。
大屋根・下屋根の全ての棟に棟板金を設置して、屋根の葺き替え工事が完成しました。
『セキスイかわらU』の表面の塗膜の剥がれやひび割れで見た目にも劣化が著しかった屋根が、コロニアルクァッドに葺き替えることで新しい
屋根に生まれ変わりました。
野地板や防水紙など屋根下地のメンテナンスも行っていますので、雨漏りの心配もなく安心して暮らして頂ける屋根になりました。
最後に雨樋の設置をします。
雨樋は全てPanasonic製のアイアンシリーズを使用しています。
大屋根に降り注いだ雨水は軒樋から集水器・竪樋・這樋と
流れて、下屋根の軒樋を通って確実に地面へと排出されます。
この記事を書いた加盟店
電話 0120-989-742
E-Mail machiyane@wadatoken.jp
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