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奈良市で豪邸の複合瓦屋根を新しいいぶし瓦屋根へ屋根工事と雨樋交換
奈良市 足場 足場 足場 足場
【工事のきっかけ】
築58年ということで、もうそろそろメンテナンスする時期かなとは思っていましたが、なかなか行動に移せませんでした。
でも、雨が降るたびに雨漏りするようになり、ゲリラ豪雨の時には、結構な雨水が室内に流れてきて、これは早急に何とかしなければ!と大慌てで屋根の工事をしてくれる業者を探した次第です。
どんな人が来るのかすごく心配でした。
でも、見に来てくれた営業の方の説明で信頼できると感じ、屋根工事をお任せすることにしました。
基本情報
- 施工内容:足場 足場 足場 足場
- 施工期間:14日
- 築年数:築58年
奈良市で築58年の複合タイプの瓦屋根の雨漏りでお困りのお客様から、新しいいぶし瓦屋根への屋根工事と雨樋交換工事のご依頼を承りました。
とても大きなお宅で、大屋根には谷樋があり、瓦の下屋根もありました。
色あせて古めかしくなっていた瓦屋根が生まれ変わる様子をご覧ください。
大屋根は複合タイプのいぶし瓦屋根で、施工法は
土葺き工法でした。
右側の桟瓦と棟瓦は数年前に部分補修されたそうなので、瓦の色が違いますね。
補修していない面も所々瓦を差し替えた形跡はありますが、大半は雨水や埃、泥などの汚れで変色していました。
いぶし瓦は、釉薬瓦のように表面をコーティングされていないため、経年によって色あせが生じてしまいます。
多少の色あせは味わい深いと言われて好意的に受け入れられているいぶし瓦ですが、こちらの瓦は色あせというよりは汚れているという印象を与えてしまいますね。
いぶし瓦は色あせしていても性能が大きく低下するわけではありませんが、それでも雨漏りしてしまっている原因と考えられる瓦のズレや棟瓦の漆喰の劣化・飛来物による瓦の破損などを確認しました。
いぶし瓦の耐用年数は、30年から50年と言われているので、そろそろ寿命なのかもしれません。
また、瓦の下の下葺き材の寿命はそこまで長くないため、防水機能がかなり低下していると考えられます。
大屋根の端には風切丸が設置されていました。
風切丸の役割は、アクセントをつけて妻に当たって巻き上がった風の渦を分散することで、瓦の飛散を防いでいます。
最近では、あまり見かけなくなりましたが、デザイン性というだけではないんですよ。
写真からわかるように、桟瓦との隙間から植物が生えていますね。
その隙間から雨水が侵入して、雨漏りが生じている可能性もあります。
屋根の切り替え部分に見える
破風板もかなり劣化していました。
この状態では、横から吹き付けてくる雨水を防ぐことはできないでしょう。
傷んだ破風板は、しっかりと板金を取り付けて補修する『破風板板金巻き工事』を行います。
雨漏りリスクランキングの第2位に挙げられる下屋根の点検をします。
大屋根に比べると瓦の色あせは少ないようにも見えますが、かなり汚れはありますね。
横から見ると、瓦が大きくズレているのがわかります。
正面から見ると、
漆喰が崩れ、葺き土が流出してしまっていて、役目を果たしていないことがわかります。
これでは雨水を防ぐことが出来ません。
漆喰の寿命は、約20年と言われています。
瓦の寿命に合わせると、2回くらいは漆喰工事をする必要があるということになります。
屋根には塩化ビニール製の角型の
軒樋が設置されていました。
長年雨風や太陽の光に晒されて劣化し、色あせてはいましたが、幸い破損などの不具合は起きていませんでした。
無料点検の結果をお客様にご報告して、工事内容についてご相談した結果、大屋根と下屋根の葺き替え工事をすることになりました。
新しい屋根材は、お客様のお好みでいぶし瓦に決定しました。
同時に、雨樋の交換もさせていただくことになりました。
雨漏りは屋根だけでなく、建物も傷めてしまうため、スケジュール調整をして、早急に工事を開始することになりました。
工事を開始するまでの雨漏り防止のために、
雨養生のブルーシートを被せて応急処置を施しておきます。
こちらは、大屋根の大棟です。
複合屋根ですので、屋根と屋根の取り合いに谷樋がありました。
谷樋は雨漏りリスクランキングの第1位です。
谷樋もブルーシートで雨養生しておきましょう。
まず初めに、大棟の棟瓦を撤去しました。
漆喰が崩れ葺き土が流出してしまっていて、棟瓦の列がズレて隙間が生じ、そこから雨水が侵入していました。
雨漏りが起きても仕方がない状態でした。
続いて桟瓦を上から下へ撤去していきます。
土の粘着力のみで瓦を固定している土葺き工法の和瓦屋根は、葺き土が経年劣化することで、瓦がズレたり落下したりする危険性が高まってしまいます。
また、瓦と葺き土の重量が屋根に掛かるため、屋根が重くなってしまいます。
重い屋根は重心が高くなるため、地震の際に揺れが大きくなります。
そのため、瓦屋根は地震に弱いと言われるようになりました。
瓦を撤去すると、大量の葺き土が現れました。
そしてなんと!屋根下地に穴が開いている箇所が数か所見つかりました。
葺き土を全て取り除くと、下葺き材として使用されていたボロボロの杉皮や腐食した
野地板の
小幅板に穴が開いていることがわかりました。
他にも雨漏りのせいで劣化や腐食で傷んだ下葺き材や野地板が数か所ありました。
注意深く下地の点検しましたが、幸い屋根の土台の垂木には腐食は及んでいませんでした。
野地板の傷んだ部分のみを撤去し、古い野地板の上に新しい野地板を設置する
増し張りで施工していきます。
新しい野地板には、屋根工事ではお馴染みの構造用合板を使用します。
傷んだ古い野地板は張り替えた方がいいのでは・・・と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、構造用合板を増し張りすることで屋根下地が二重になり、補強されて強い屋根を作ることが出来るのです。
構造用合板は、構造用下地に使用するための板です。
『強度』『品質』『ホルムアルデヒド放散量』などで一定の要件を満たした場合に、JAS規格という認定がもらえます。
当店ではJAS規格で認定された構造用合板のみを使用しております。
新しい野地板を隙間なく貼り合わせました。
土葺き工法では、杉皮が防水紙の役割をしていましたが、現在の防水紙に比べ防水性能が低く、屋根材を通過した雨水を蒸発・乾燥させるために、野地板として隙間が開いている小幅板が使用されていました。
しかし、近年防水紙の性能が高くなり、雨水の侵入を長期間防いでくれるため、野地板に隙間は必要なくなり、1枚の大きな構造用合板を設置するようになりました。
屋根と屋根の取り合いの谷樋には、谷板金が取り付けられていました。
既存の谷板金の下に新しい野地板を設置していきます。
雨漏りが生じやすい谷樋の施工は、野地板に隙間が出来ないように特に丁寧に作業するようにしています。
野地板の増し張りによって補強された丈夫な屋根下地の上に、高品質な
防水紙を張っていきます。
屋根にとって雨は最大の敵と言われるほど、雨水が侵入することで雨漏りが生じたり、屋根を腐食させたり、腐食が進むと屋根だけでなく建物も傷めてしまいます。
このような不具合を防ぐための防水紙ですから、その性能も気にしてほしいところです。
当店では、汎用的に使用されている『アスファルトルーフィング』の破れやすく耐久性が低いというデメリットを改良した『改質アスファルトルーフィング』を標準で使用しています。
『改質アスファルトルーフィング』の耐用年数は『アスファルトルーフィング』の約2倍になりました。
ルーフィングは、軒先から棟に向かって10㎝以上の重ね代を確保しながら張り進めていきます。
特に、雨漏りしやすい棟部や谷部には、幾重にも重ね張りをして防水効果を高めています。
これで雨に強い屋根下地が完成しました。
防水紙を張った屋根下地に、乾式工法で屋根を施工していくために瓦桟木と呼ばれる部材を取り付けていきます。
土葺き工法が葺き土の粘着力で瓦を固定していくのに対して、乾式工法は瓦桟木に瓦のツメを引っ掛けて釘止めするため、強風や地震などの自然災害でも瓦がズレたり落下したりしにくくなります。
また、葺き土を利用しないため屋根の重量が大幅に軽減され、地震による揺れが小さくなります。
屋根と屋根の取り合いの谷樋には谷板金を設置します。
屋根に降り注いだ雨水は、屋根の傾斜に沿って谷樋に流れて行くため、それだけ雨水に晒される時間も量も多くなります。
そのため、谷樋は雨漏りリスクが高くなるので、特に丁寧な施工が求められます。
瓦桟木の設置が出来たら、いよいよ瓦を葺いていきます。
使用する瓦は、葺き替え前と同じいぶし瓦です。
効率的に作業を進めていくため、まずはこちらの屋根面で使用する瓦を一気に荷上げし、次の作業の準備をします。
これだけの瓦が並べられると圧巻ですね。
最近は長寿命の金属屋根材も発売されていますが、やはり粘土瓦の寿命にはかないません。
瓦も防水紙同様に軒先から順に葺いていきます。
瓦の下には南蛮漆喰を盛って、瓦の固定を強固にします。
南蛮漆喰とは、漆喰の主成分の石灰に油脂や粘土、土などを混ぜ合わせたもので、葺き土の代わりにも使用されます。
南蛮漆喰には白と黒があり、基本的に白は見えるところ、黒は見えないところに使用します。
性能に違いはありません。
屋根の両端の袖瓦と桟瓦の間に、葺き替え前の屋根同様に風切丸を設置しました。
屋根の両面に軒先から棟へと順にいぶし瓦を葺いていくと、棟に隙間が出来てしまいます。
このままでは、棟から雨水が屋根材の下に侵入し放題です。
そこで、次は棟瓦を設置して隙間を防ぎ、雨水の侵入を防ぐ作業をしていきます。
棟の隙間に葺き土を盛り、その上にのし瓦を固定します。
のし瓦の上に葺き土を盛り、その上に更にのし瓦を固定する作業を繰り返して、のし瓦を積み上げていきます。
のし瓦は、棟に降った雨水を屋根面に流し、内部への侵入を防ぐために積まれているのですが、のし瓦がたくさん積まれていると家が立派に見えるという見栄の部分もあったようです。
ただ最近では、のし瓦が高いと地震の際に崩れやすくなるということで、わざわざ低く積み直す方も多くなってきました。
一番上ののし瓦に漆喰を乗せています。
漆喰の中から銅線が出ているのが見えるでしょうか。
冠瓦を設置したら、この銅線を使って固定します。
こちらの工事の様子は、本日の現場ブログで詳しくご紹介しています。
ブログも是非読んでみてくださいね。
土葺き工法から乾式工法へ施工方法を変更したことで、同じ瓦屋根でも屋根の重量がかなり軽減出来ました。
谷樋のある大きな複合屋根のお宅でしたので、谷樋部分は特に慎重に丁寧に施工させていただきました。
谷板金の錆びや剥がれは階下からは見えないので、定期的に点検していただくことをおススメします。
定期点検も街の屋根やさん奈良店(0120-303-884)にご依頼ください!
風切丸もリニューアル!
趣のある昔ながらの瓦屋根に風切丸が設置されていると、とても風情がありますね。
いぶし瓦の銀色がとても優雅です。
傷んだ破風板をスッポリ覆うほど大きい板金を設置しました。
この工事が破風板板金巻き工事です。
これで屋根面からの雨水と横から吹き付ける雨水の侵入を防ぐことが出来ます。
大屋根同様に新しいいぶし瓦で生まれ変わった下屋根も、輝いて見えました。
のし瓦の下の漆喰も丁寧に施工し、これでもう雨漏りの心配もありませんね。
お客様のお好みでダーク系のシックな雨樋に新しく交換しました。
新しくなった雨樋ですが、熱や荷重に強いアイアン素材に高耐候性の特殊樹脂で被覆した非常に優れた雨樋を取り付けさせていただきました。
これで全ての工事が完了しました。
施工後の屋根に満足そうなお客様の笑顔を見ることが出来て、本当に良かったです。
今後とも、よろしくお願いいたします。
【工事完了後】
土葺き工法から乾式工法へ施工方法を変更したことで、同じ瓦屋根でも屋根の重量がかなり軽減出来ました。
谷樋のある大きな複合屋根のお宅でしたので、谷樋部分は特に慎重に丁寧に施工させていただきました。
谷板金の錆びや剥がれは階下からは見えないので、定期的に点検していただくことをおススメします。
定期点検も街の屋根やさん奈良店(0120-303-884)にご依頼ください!
風切丸もリニューアル!
趣のある昔ながらの瓦屋根に風切丸が設置されていると、とても風情がありますね。
いぶし瓦の銀色がとても優雅です。
風切丸もリニューアル!
趣のある昔ながらの瓦屋根に風切丸が設置されていると、とても風情がありますね。
いぶし瓦の銀色がとても優雅です。
傷んだ破風板をスッポリ覆うほど大きい板金を設置しました。
この工事が破風板板金巻き工事です。
これで屋根面からの雨水と横から吹き付ける雨水の侵入を防ぐことが出来ます。
大屋根同様に新しいいぶし瓦で生まれ変わった下屋根も、輝いて見えました。
のし瓦の下の漆喰も丁寧に施工し、これでもう雨漏りの心配もありませんね。
大屋根同様に新しいいぶし瓦で生まれ変わった下屋根も、輝いて見えました。
のし瓦の下の漆喰も丁寧に施工し、これでもう雨漏りの心配もありませんね。
お客様のお好みでダーク系のシックな雨樋に新しく交換しました。
新しくなった雨樋ですが、熱や荷重に強いアイアン素材に高耐候性の特殊樹脂で被覆した非常に優れた雨樋を取り付けさせていただきました。
これで全ての工事が完了しました。
施工後の屋根に満足そうなお客様の笑顔を見ることが出来て、本当に良かったです。
今後とも、よろしくお願いいたします。
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