豊橋市で１階の屋根だけ葺き替え工事を行った現場紹介

工事に至るきっかけはズバリ雨漏り！
屋根からの雨漏りで他の箇所まで被害が広がってしまうこともあるので、根本から解決するためにも「葺き替え」の選択は非常に有効な手段となりますよ！

今回の工事内容は
①既存の土葺き瓦屋根　瓦・葺き土を解体撤去
②野地板（構造用合板１２㎜）を増し張りして屋根面を強化
③屋根用防水紙（改質アスファルトルーフィング）敷き　←本記事はココまで
④軽量瓦KMEW：ルーガ雅を施工　屋根重量を約1/4に軽量化

築４０年を越える土葺き瓦屋根のデメリットとは？

昔は瓦の下に葺き土（ふき土）と呼ばれる土を使って瓦を固定していました。
土が接着剤の代わりとなって瓦を固定してたんです。

そのため屋根自体が葺き土の重さ＋瓦の重さとなり、他の屋根材に比べて非常に重い屋根となってしまいます。

また重さ以外にも固定方法が甘く、そのほとんどが無緊結（むきんけつ）つまり釘やビスなどで固定されていない状態になっています。
そのためズレや浮き上がりなど起こしやすく、地震や台風に弱いとされているんです。

葺き替え工事を行うことで得られるメリット３選！

得られるメリット　〜その①〜

葺き替え工事を行うことによって屋根材を軽くする事が出来るため、地震に対して揺れを小さくすることが出来ます。
耐震性を上げることが出来るわけです☝️

屋根から下ろした瓦や土は産業廃棄物として適正に処分されます。

得られるメリット　〜その②〜

屋根用防水紙（ルーフィング）が新しくなることによって雨漏りのリスクが無くなる。
屋根用防水紙（ルーフィング）の耐用年数は１０年〜５０年と幅広く、グレードによっては長期に渡って性能を発揮し続けられるものも多いんです。

ここで高性能のルーフィングを選択することをお勧めしています！

ルーフィングは屋根材の下に隠れてしまうため、時として軽視されることもあるかもしれません。
しかし専門業者として、耐用年数の短い商品をお勧めすることはありません。
後から交換が出来ないものなので、慎重にご検討くださいね！

得られるメリット　〜その③〜

屋根材にはさまざまな商品があります。
大きく分けて５つ。

▪️金属製軽量屋根材　（スーパーガルテクト）
▪️石粒付き金属屋根材　（エコグラーニ）
▪️スレート系屋根材　（コロニアルグラッサ）
▪️瓦　（ルーガ）
▪️アスファルトシングル　（オークリッジスーパー）

などなど。
細かくはさらに細分化されますが、大まかにはこの５つになるんです。

色や形などを変える事で新築当時の美しさが蘇ります！！

【関連記事】▶︎☆葺き替え工事の費用相場ってどれくらい？☆

葺き替え工事の様子と注意点を解説

それでは葺き替え工事の様子を見ていきましょう！

雨漏りの原因箇所は１階屋根と外壁がぶつかっている箇所から起こっていました。
漆喰やコーキングなどで隙間を埋める補修がなされていましたが、雨漏りは止まらなかったそうです。

今回思い切って根本解決を決断されました。

難工事となってしまった立地条件

唯一車両を止めることが出来る面に２階の屋根があります。
葺き替えを行いたいのはその奥の１階屋根。

隣地との境界は人が横向きになって移動しなければならないほど狭い立地条件でした。

葺き替えを行いたい１階の屋根側からの写真です。
２階の屋根の向こう側に道路があります。
足場を設置するのもギリギリで、瓦などを運び出せるスペースはありません。

そこで・・・。

助っ人登場！

助っ人に登場してもらいました。
２階の屋根の上空を越えて、奥の１階屋根にアプローチする作戦です。

いつも以上に細心の注意を払いながらの作業となりました。

周辺の皆さまにご迷惑にならないよう、飛散や落下防止のためのネットを設置します。
また工事の前には近隣の方に必ずご挨拶に伺い、お詫びとご理解ご協力をお願いしています。

雨漏り解決に必要な下地作りとは？

瓦・土の撤去

まずは屋根面を平らにするために瓦や土を全て撤去します。
屋根の野地板を増し張りするために平らにする必要があるからです。

瓦は約５トン　土は約４トン　ほどでした。
これは普通乗用車５台分に匹敵します。

野地板　増し張り

雨漏りの問題解決に必要な下地作り。
野地板の増し張りの工程です。

雨漏りで垂木（たるき）などが傷んでいる場合には、このタイミングで補修します。
屋根材を伏せてしまってからでは交換出来ません。

野地板の増し張りに使用するのは構造用合板１２㎜。
畳１枚と同じ大きさで、重さが約１０kg前後となっています。

普通乗用車５台が下りて、軽自動車１台乗ったイメージですよ！

野地板を増し張りすることは耐震性を上げるのに一役かっています。
構造用合板12mmを張ることによって、もともとあった野地板（バラ板）の隙間が無くなり、屋根を面として固定出来ることで耐震性が上がります。

また新しい屋根材（KMEW：ルーガ）は野地板へ固定するタイプのものなので、その固定に耐えうる健全な野地板でなくてはなりません。

葺き替え工事で重要なルーフィング敷き

屋根用防水紙ルーフィングは張り方も重要なんですよ。
水下側から順番に張り上げていかないと、重なり部分から雨水が浸入してしまいます。

また先ほども触れましたが、耐久性の高いものを使用しましょう。
詳しくはご相談くださいね！

【関連記事】▶︎☆防水紙の重要性について詳しく解説☆

まとめ

いかがでしたか？
葺き替え工事において雨漏り問題を解決するには、下地作りから重要なんですよ！

葺き替え工事は既存の野地板から上が全て新しくなるため、雨漏り修理に最も有効な屋根リフォームになります。
ただ瓦の撤去・処分などがあるため工期が長く費用が高額になります。

【関連記事】▶︎☆葺き替え工事　さらに深掘り！☆

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