現場調査の様子

施工前の様子です。
写真は我々から見るとのし瓦の勾配が緩すぎますね。
ほぼ水平になってしまっていて、雨水が外側に上手く排出出来ていません。
ですので棟内部に水が入り、内側から葺き土を悪くしてしまい、漆喰はがれや瓦のズレを引き起こしてしまいます。

のし瓦に角度（勾配）が無いと雨水が棟内部に侵入します。
角度（勾配）があれば、外側へ水は排出され瓦の上を伝って流れていきます。

お客様ご自身でこの角度を確認することは出来ません。

ウチの屋根はどうかしら？と疑問に思ったら無料点検をご利用くださいね！

棟部がぶつかり合う部分に飾りとして「立物（たちもの）」が取り付いていましたが取り付け方に問題がありました。

瓦同士が完全に切り揃えられていない為、隙間があり葺き土が見えてしまっています。
これにより立物がズレて下の瓦を割ってしまったようです。

棟の積み直し工事

一度のし瓦・冠瓦及び葺き土を全て取り除きました。
その後強力棟と呼ばれる金具を取り付けて垂木を固定します。

今回は既存の瓦を再利用します。
ひび割れなど無いかを確認して瓦同士を銅線で緊結していきます。
その後冠瓦を垂木に固定するため垂木から銅線を出します。

ぶつかり合う部分も「三つ又」と呼ばれる瓦に交換しました。
これで隙間も無くなり水の侵入を防ぐことが出来ますよ。

立物もしっかりと固定し直して棟の積み直し工事は完了です。

～今回の工事内容～
【工事内容】：棟の積み直し・破損瓦交換　など
【工事期間】：3日
【工事範囲】：瓦屋根　棟部すべて　19.0ⅿ
【工事費用】：￥374，000(税込）　※発生廃棄物処分費 含む

となりました！

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