こちらのお宅は東面と西面に屋根のある切妻屋根です。

東面と西面では使用されている瓦が違うのか、はたまた瓦に塗装をしたのか。
過去に西面だけ手を入れられていた様子でした。

対して東面は傷みがひどく、作業中に踏み割れを起こさないよう細心の注意を払いながらの作業となりました。
作業中の新たな補修箇所を作ってしまっては本末転倒ですからね。

たまに瓦に塗装してあるお宅を見かけますが、私はあまりお勧めしません。
焼き物である瓦は基本的に色褪せをしないからです。

つまり焼き物に塗装するということは見た目を変える、外観をきれいにするといった目的以外にメリットを感じません。
屋根の最大の使命は雨風から長期的に建物を守ること。
表面的な防水性で対処するよりも差し替えや葺きかえなどの補修の方が長期的にみて圧倒的にメリットが大きいと考えます。

不良瓦の選別を行います。

緑色のテープで不良瓦を選別しました。
全面にわたりまんべんなく凍てや割れ・カケがあります。
テープが集中しているあたりは雨漏りを起こしており、室内天井にシミが出来ています。

５０年以上前の瓦ともなるとサイズはバラバラ。
昔の瓦葺き職人さんはまず瓦の大小の選別から始めたと聞きます。
ねじれ・反り・てりなどの選別もあり、それを計算しながら葺いていく職人さんの技術は凄いですね。

既存の瓦に合わせて１枚１枚加工します。

差し替え後はこんな感じです

枚数でいえば５０枚～６０枚ほどの交換となりました。
新しい瓦は一目で分かりますね！

せっかく差し替えた瓦が既存瓦と隙間が空かないように気をつけながらどんどん差し替えます。

工事完了です

瓦加工時の粉塵に気を配りながら、６０枚程の差し替えが完了しました。
同じ作業の繰り返しではありますが、地道な作業で時間がかかりました。

まだまだ長くお住まいといった条件であれば葺きかえをご提案していましたが、まだこの先どうするか決めていないとの事でしたので差し替え補修工事となりました。ただ点検などは行っていなかったようでしたので、定期点検をお勧めしておきました。
天井や畳、構造材など、被害が拡がる前に早めの点検しましょう！

「街の屋根やさん　豊橋店」では無料点検を実施しています。
特に不具合など無くても、少しでも不安に感じたら早めの点検をお勧めします！

早期発見、早期治療！で安心・快適なお住まいを維持していきましょう！！