1.現地調査

築13年のお宅です。
今回は、スレート屋根が傷み出してきたので屋根カバーを検討したいと、お見積もりのご依頼をいただきました。

高所カメラでの屋根診断をおこなっていきます。

全体的に黒色だったスレート材の色が薄くなっています。
これは色があせてしまった状態で、スレート材に施してある塗膜が紫外線にさらされていくうちに、劣化して剥がれてきているためです。

劣化が進むにつれ防水機能も薄れていくので、水はけが悪くなり水分を含んだ屋根にその環境を好む苔が根をはり繁殖を始めてしまいます。

この状態のままだと屋根材は傷み脆くなるので、ひびや割れ、欠けてしまうなどの劣化症状が出てきます。

外壁診断とベランダ防水の点検です。

サイディングの外壁は、汚れが目立ちます。
これも、塗膜が薄れていることが原因で、壁に付着した汚れに雨があたり黒い雨筋を作ってしまうこともあります。

また、サイディングでは組み合わせていくときにできる隙間にコーキングを使用しますが、外壁の劣化とともにコーキングも傷んでいきます。
ひびが入っていたり、剥がれがあるとその部分から雨が侵入してしまうことになります。

コーキングにも、ひびなどの劣化が確認できました。

ベランダは、ひびや苔の発生など大きな問題は特になさそうですが、汚れが目立っています。

点検・調査の結果、屋根カバー工事・外壁塗装・コーキングの打ち替え・ベランダ防水工事を施工することになりました。

2.屋根カバー工事

屋根カバーとは、既存の屋根を撤去せずにそのままにして、その上に新しい屋根を設置していく工事です。

棟板金は取り外しフラットな状態にしておきます。
平らになった既存の屋根を下地にして、防水シートを軒先から棟へ向かって貼っていきます。

使用している防水シートは、ゴムアスファルトルーフィーングで、冬の寒さや夏の暑さにも強い、耐久性に優れた防水シートです。

集中豪雨や横殴りの雨で、わずかな隙間から入り込んでしまう雨水を受け止めて、その下にある野地板や天井を守っている重要な役割のため
耐久性の高い防水シートでしっかり保護していきます。

今回使用するのは、福泉工業社のFSストーンという屋根材です。

GL鋼板に天然チップを焼き付けられているため。

つや消しのような色合いで落ち着いた雰囲気が、和洋どんなお住まいにもよく馴染みます。

そして、最大の特徴は超軽量なこと。
粘土瓦の1/8の軽さで、地震の揺れも軽減できて建物への負担も少なく、屋根カバーには最適です。

また、インターロック方式で屋根を固定するシステムを採用しているので、強風にも強く、下から吹き上げるような風でも捲れ上がることがありません

天然チップが強い雨でも屋根にあたる雨音を吸収する抑制効果があるので、遮音性が向上します。

ざらざらした石の粒で雪を屋根全体で支えるため雪止め金具が不要という利点もあります。

さまざまな優れた機能で好評の屋根材FSストーンは、
材質品質保証30年、美観保証10年の長期保証が付いています。

3.コーキング打ち替え

外壁塗装前にコーキングの打ち替えをおこないます。

まずは、古いコーキングを外壁を傷めないように注意しながら、ゴミや油分、水分もすべて残さず除去していきます。

外壁や枠の保護のためのマスキングテープを貼って養生します。

プライマーで下塗りしていきます。

コーキングを隙間ができないように充填していきます。

充填し終えたら、ヘラを使ってコーキングをならします。

マスキングテープは、外壁を傷めてしまわぬように硬化する前に剥がします。

これで完成です。

紫外線や雨風にさらされるコーキングも外壁とともに徐々に劣化が進みます。

ひびが入っていたり、隙間ができてしまうなどの状態は防水機能の低下を知らせるサインです。
雨の侵入で下地が腐食することもあるので、早めの補修をおすすめします。

4.外壁塗装

外壁塗装をおこなっていきます。

まずは、シーラーで下塗りをはじめていきます。

傷んだ下地は塗料を吸収してしまいます。

シーラーは過度な塗料の吸い込み防止と下地を整えることで、上塗りがしっかり密着できるための
接着剤のような役目です。

今回使用するのは、無機塗料です。

一般的な塗料は紫外線にさらされ続けることで劣化していくことは避けられません。
そこで主成分が無機物の紫外線に強い塗料が開発されました。

高価な塗料ですが、耐用年数は20〜25年と他の塗料と比べるととても長くなっています。

その特徴として、
・かびや苔が発生しにくい。
・不燃性で家事でも燃えにくい。
・静電気が起こりにくいのでホコリを寄せ付けない。
・汚れを浮かして雨水が洗い流してくれるのできれいが長続きする。

などの理由から耐候性も非常に高く、長期間にわたって美観を保ってくれます。

無機塗料は長くお住まいになる方にとっては、塗り替えの回数を減らすことができるので
長期的な視点で考えると、何度も塗り替えが必要な一般塗料と比べるとコストは抑えられることになります。

ツヤのある塗装直後の外観を長く保ちたいという方におすすめの塗料です。

5.ベランダ防水工事

ベランダ防水工事をおこなっていきます。

まず、下地全体に防水専用のプライマーを塗布していきます。

プライマーは、下地を整えて上塗りがしっかり密着できるよう、素地と上塗りの間で接着材のような役割をしています。

塗布後、完全に乾燥させてから防水塗料で中塗りしていきます。

今回使用するのは、オートンウレアックスHGです。

紫外線や雨風にさらされる環境でも、ウレタン防水と比べると約2倍の20年以上の耐久性があります。
撥水性も高く、かびや苔、藻を寄せ付けません。

中塗りの乾燥ができたら、最後に上塗りです。

何度も塗り重ねていくことで、厚い塗膜の層を作り上げます。

オートンウレアックスHGは、他の防水工事よりかなりの短時間で仕上がります。
硬化後は強靭な塗膜ができて耐用年数も非常に長いことから、人気の防水塗料です。

完成後はキレイなつやが出て、防水性も高まりました。

ベランダは、雨の侵入から雨漏りになるケースがとても多い場所です。
取り合い部分も多いことから、不具合の原因を見つけづらく、原因の発見が遅れてしまうこともあります。

小さなひびが入っていたり、水はけが悪くなってきたと感じたら防水機能が低下してきたサインです。
できるだけ小さな不具合のうちに補修することが時間も費用もかからずおすすめです。

屋根工事や外壁塗装などの大きな工事の際に、一緒にベランダの防水工事もぜひ検討してください。

6.施行完了

施工が完成しました。

経年劣化で傷んでいた屋根でしたが、超軽量のFSストーンの屋根材で地震の揺れも軽減できる屋根カバーで施工し
材質品質保証30年、美観保証10年の長期保証が付いています。

外壁塗装は、紫外線に強く劣化しにくい無機塗料で、塗装直後の美観が長く保てます。

ベランダは、オートンウレアックスHGで、強靭な塗膜の層を作り防水性を高めることができました。

今回の総工費は約210万円、施工期間は約3週間でした。

屋根カバー工法を詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

　　　　↓               ↓

屋根カバー工法とは

街の屋根やさん所沢店では、
オンラインでの無料相談・ご提案を実施しています。
　　　　↓               ↓

オンライン無料相談承り中！