さらに近くで撮影した屋根の様子です。苔が繁殖してしまっております。こういった苔は雨などの水分を吸収し屋根材を傷める原因となるだけでなく、さらに苔が広範囲に繁殖してしまう要因になってしまいます。そうなると、より雨漏りの原因を作ることになりますので、定期的にメンテナンスを行うことが重要です。

また、写真のような外壁自体またはその間の目地コーキングに入ったひび割れ（クラック）もありました。このような劣化も雨漏りを引き起こしますので見過ごせません。こちらもしっかり補修していきます。

ひび割れはこうした窓枠サッシ周りにも起こりやすいです。こちらも外壁塗装でしっかり補修しながら塗装作業を進めていきます。

今回は既存の屋根が下地として使える状態でしたので、洗浄し乾燥させた屋根の上から防水ルーフィングシートを施工していきます。耐久性の観点では屋根材も重要ですが、このルーフィングシートも屋根材が破損もしくは劣化し、漏水してしまった場合に水分を吸収してくれますので非常に重要です。

続いて新しい屋根材をルーフィングシートの上から施工していきます。今回使用するのはデクラ社が製造している「セネター」です。こちらは超軽量であることから耐震性の面でも優れており、屋根材本体を１枚１枚ビスで固定していく工法ですので、台風などの強風でもめくれにくいという利点があります。

こちらは既存の換気棟の塗装作業です。こうした換気棟も屋根内部の湿気を調整する調湿の役割がありますので、メンテナンスをしていくことは非常に重要です。こちらもサビによる劣化を防ぐため、サビ止めを塗布し乾燥させた後、塗料を上塗りして耐久性を良くしていきます。

換気棟の塗装作業が終わりました。新しくなった屋根材との見栄えのバランスも取れてキレイになりましたね。もし換気棟を設置しておらず夏場の暑さや湿気にお困りの際には、ぜひ一度設置をご検討してみて下さい。

これで屋根の施工は完了しました。ちなみにこのセネターは天然石ストーンチップの凹凸が雪を受け止める効果もあるため、近年関東でも出てきた大雪時の落雪対策にもオススメになります。また、断熱性や遮音性も良いので暑さや寒さ対策、雨の雨音対策にも効果的でしょう。

続きまして外壁塗装の作業へと進んでいきます。先ほど写真で紹介したような外壁や窓サッシ周りのひび割れ（クラック）を補修していきます。まず補修にはご覧のような刷毛を使い微弾性フィラーといった下塗り材を塗布していきます。

そして下塗り材で密着力を高めたところに、コーキングを施工してひび割れ（クラック）を完全に埋めていきます。このように補修することで壁内部に雨水などが浸透してしまうのを防ぐ処理を行っていきます。

補修を終えましたら塗装に入りますが、その前に塗料が余計な部分に飛び散らないようにしっかり養生をしていきます。

塗装に入っていきます。今回は新しくピンクと白のツートンカラーでの施工となりました。まずはこちらも下塗りでシーラーを塗布してから、中塗りそして上塗りと作業をしていきます。

中塗りをしたら乾燥させ上塗りという形で塗布をしていきます。こうして重ね塗りをすることでより塗膜を厚くし耐久性を高めていきます。

白色の塗料も同じように塗布していきます。ちなみに今回は超高耐候性であるフッ素樹脂塗料と、無機成分「オルガノポリシロキサン」を融合させたハイグレードな塗料を使用し塗装していきます。

こちらの塗料は空気中の塵やホコリ、排気ガスなどによる雨筋汚れの付着を軽減し、長期間きれいな外壁を維持する効果のある塗料になります。また、延焼防止の効果もあるため、火災対策としてもオススメの塗料になります。