ご覧いただきありがとうございます。
　下伊那郡高森町で行ったガルバリウム鋼板の屋根塗装と土蔵補修工事のご紹介です。
　屋根の塗装には遮熱塗料を使っています。

　他社と比較をされたようですが、担当者の対応や塗料の種類を見て弊社での施工を決めてくださいました。
　施工後のアンケートも、「本当ですか！？」と聞き返したくなるくらいお褒めの言葉を頂きました(笑)

無料点検の様子

　写真を見てもお分かりになるかと思いますが、かなり急勾配な屋根です。

　屋根に上って現地調査という訳にもいかないので、下屋根から写真を撮ってチェックしました。

足場組立作業

　屋根が急勾配だと、足場も特殊な足場が必要となってしまい、通常よりも費用が割り増しになってしまいます。
　急勾配な屋根でも安全に作業ができるように「屋根足場」というものも設営します。

高圧洗浄

　塗装前の屋根洗浄作業です。
　汚れや古い塗膜を洗い流します。

　さらに、無料点検の際に雪止めのあたりに錆が出ていたので「ケレン」という作業も行います。
　洗浄で落としきれなかった汚れや錆を、専用のタワシを使って目粗しを行って手作業で下地処理をしていきます。

　こうした下地処理をきっちりと行わないと、せっかく良い塗料を塗っても数年で剥がれてきてしまうのです。

　この傾斜、すごいです。
　職人さんも慎重に作業を行いました。

屋根下塗り作業

　確かにこの作業状況を見ると、施主様の言う通り、なるべくメンテナンス回数を減らしたいというお気持ちはよくわかりますね。

　職人はじめ、私達も同じ気持ちになりました。
　だからこそ！
　しっかり下地処理をして、少しでも長持ちするように丁寧に丁寧に仕事をしていきます。

　下塗り剤に使用したのは、アステックペイント社の「サーモテックメタルプライマー」という遮熱塗料です。

　赤外線を反射する遮熱機能がある金属専用の下塗り材です。

屋根上塗り作業

上塗り1回目

　下塗りが十分に乾いたら、いよいよ上塗りです。
　下地が白なので、きれいに色が乗っていきます。

　上塗りに使用した塗料はアステックペイント社の「スーパーシャネツサーモF」という塗料です。
　色は「ミッドナイトブルー」という濃紺です。

　こちらも遮熱塗料ですが「4Fフッ素樹脂」を使用しているので、同じフッ素塗料よりもさらに耐候性が高いとされています。
　メーカー発表の耐用年数は16～20年もあります。

上塗り2回目

　今回使用する塗料には
　・3時間～7日以内の間に次の工程を行うこと
　・気温5℃以下、湿度85％以上で施工しないこと

　など、注意事項がいくつかありましたが、幸いお天気にも恵まれ、問題なく工事が進みました。

　1回塗っただけでもツヤツヤでしたが、やはり2回塗ると一層美しくなりました。

雨樋交換

　雨樋が変形していたので、屋根塗装の工事と一緒に全て交換することになりました。

　雨樋の繋ぎ目の金具はステンレスで錆びにくく、間隔も狭くしたためより頑丈に仕上がっています。
　またこの金具が見えない形になっているのでスマートに見えます。

土蔵改補修工事

　剥がれてしまっている土壁をある程度撤去し、藁と土を使って粗塗りをしていきます。
　土を薄く塗って乾燥期間を設け、乾いたらまた塗って、乾燥させて・・・を繰り返します。

　最近はこうして土蔵を直せる左官職人さんも少なくなっているとのことでした。

　漆喰を塗らない「荒土仕上げ」です。
　土の中にガラス繊維のネットを入れて、崩れてこないように補強されています。

　冬場は土が乾かないそうで、土蔵の補修は今年最後の施工となります。
（4月～10月頃の期間限定の作業だそうです）

完成

　今回は屋根の塗装だけでなく、雨樋の交換と、土蔵の補修工事にも立ち会わせていただくことができました。

　土蔵の補修工事は勿論ですが、こうした急勾配の屋根の工事もなかなか携わる機会も少ないのでこちらも勉強になりました。
　施主様の意向を全面的に受け止め、チーム一丸となって取り組んだ工事でした。

　約3週間と、決して短い期間ではない工事でしたが、ありがとうございました！