棟包みが台風で飛ばされてしまった部分を見ると、棟包を固定しているはずの木材が腐ってボロボロになっています。これでは釘で固定することができませんね。

台風で飛ばされずに残ってる部分ですが、約69年前のものなので錆びて穴が開く寸前です。ジョイント部分も変形していたため、隙間から雨水が棟を伝って浸入し、木下地を腐食させていると思われます。この部分も棟包み、木下地とも交換が必要です。

錆びた棟包みを撤去した木下地の状況です。やはり腐っている所もあり、良くはありませんね。

木下地を交換しました。今回は、防腐処理をしたヌキ板を使用しました。

新しい棟包み板金をヌキ板にかぶせ、ステン釘で固定します。ジョイント部はコーキング処理を施して接着し、雨水の侵入を防ぎます。

棟包みの交換が終わりました。応急の修理でしたので、他の部分は修理せずに棟包みの交換工事で終了です。今後は屋根全体、外壁等含めての大規模なリフォームも検討されるとのことでした。