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遠田郡美里町│劣化した化粧スレート(コロニアル)をダンネツトップ4-1ワイドでカバー工事
【工事のきっかけ】
現場となるのは遠田郡美里町にある化粧スレート(コロニアル、カラーベスト)屋根の築18年ほど経過したお宅。
このお宅にお住まいのA様が「屋根がだいぶボロボロなのでリフォームをしたい」とわざわざ当店へ足を運んでくださいました。
「費用を抑えて新しい屋根にしたい」とA様。屋根調査で下地の状態が良好であることを確認の上、ガルバリウム鋼板(今回はセキノ興産『ダンネツトップ4-1ワイド』使用)のカバー工法によるリフォームをご提案いたしました。
基本情報

- 使用材料:セキノ興産「ダンネツトップ4-1ワイド」、田島タディス・セルフ他
築18年のA様邸の化粧スレート(コロニアル)屋根は、経年劣化により広範囲に色褪せやコケの付着等の変色が見られ、一部はひび割れ、反り返りも発生していました。
ただし、下地の状態を調査したところ、著しい劣化はなく良好な状態でした。
そのため、施主様のご希望どおり、既存屋根の撤去は行わず、上から防水シート、新しい屋根材を被せるカバー工法で施工する運びとなりました。
1.既存の棟板金・雪止金具・雨押えの解体(ルーフィング前の下地づくり)
カバー工法では葺き替えのような大規模な解体は不要ですが、ルーフィングの前に屋根の突起物を取り除き、屋根全体をフラットな状態に整える必要があります。
そのため棟板金や雪止金具などの最低限の撤去を行います。

雪止金具は屋根材を葺く際に一緒に取り付けてあるので、屋根の上に出ている部分だけをサンダーで根元から切断します。

棟部の棟板金とその下地である木下地は、留め具をバール使って抜いて屋根から外します。

既存の雨押え板金は上から外壁が被さっているので、外壁から出ている部分だけをあらかじめサンダーでカットします。

雪止金具・棟板金・雨押え等の解体が完了したら、清掃して解体で出た廃材を撤去します。
屋根カバー工法では、廃材が出るのはこれらの部分だけですので、解体の手間と廃材処理費が節約できます。
突起物を取り除いた既存屋根の上からルーフィングを施工します。
ルーフィングとは、屋根材の下に敷く防水シートのことです。
屋根材の隙間から雨水が入り込んでしまっても、ルーフィングがあることで屋根内部への雨水の浸入を止め、野地板の腐食や天井への雨漏りを防いでくれます。

カバー工法では、既存の屋根材の上に防水シートを施工するため、通常の施工のようにステープルを使って野地板に固定することができません。
そのため、改質アスファルトルーフィング裏面の全面に粘着層が付いている田島社製のタディス・セルフを使用します。

軒先から棟に向かってタディス・セルフを貼り付けていきます。その際は施工マニュアルに従い、重ねしろを十分に取りながら貼り付けます。防水シートの防水性能を最大限に高め、屋根を長持ちさせるポイントの1つです。
3.先付け役物(改修用スターター、唐草、谷板金)の取り付け
防水シート施工の後は、先付けの役物(やくもの)と言われる板金部材を取り付けていきます。
軒先に改修用スターター、ケラバ部に唐草、谷部に谷板金(谷樋)を取り付けます。

防水シートをめくって、全ての軒先に改修用スターターを取り付けます。スターターは屋根内部に水が回り込むことを防ぎ、雨水をスムーズに雨樋に排水する役割があります。
カバー工法では屋根が以前より厚くなるので、排水をコントロールするために専用の”改修用”スターターを使用します。

ケラバ部分(屋根のピンクの部分)には唐草を防水シートの上から取り付けます。
ここに取り付ける唐草もスターター同様、屋根を雨水から守る役割があります。
軒先やケラバの施工は屋根の寿命を決める重要な部分ですので慎重に納めます。

谷板金は「谷樋」とも呼ばれることから分かるように樋、つまり雨樋の機能を持った部材です。
谷状になった部分に屋根に降った雨水を集め、雨樋へ効率良く排水する役割があります。
屋根面が凹字にぶつかる部分(上の点線で囲んだ部分)が「谷」です。この部分に「谷板金(谷樋)」を取り付けます。

谷部に谷板金を取り付けました。棟と重なる部分は板金ばさみで丁寧に加工しています。
谷板金を適切に取り付けることにより、雨水や雪解け水がスムーズに流れ、雨樋へ効率的に排水されます。
大事な屋根の「雨仕舞(あまじまい)」の1つです。
※谷板金について詳しくは→『屋根で最も雨漏りしやすい部分「谷板金」の修理方法』

平部の屋根材はルーフィングと同様、軒先から棟に向かって葺いていきます。
この屋根材は、横と上下を引っ掛ける構造によって暴風雨などの災害に耐えられる屋根になりますが、その特長を生かすためには施工の仕方が重要です。

屋根材の特長を最大限に発揮するために、一枚一枚しっかりと引っ掛けて、慎重に噛み合わせたら釘打ち機を使ってAT釘で固定します。丁寧に噛み合わせることによって、雨水の浸入を防ぎ、災害に強い屋根になります。

平部を葺き上げながら、同時に雪止金具も取り付けていきます。

こちらのお宅の屋根は寄棟の形状です。隅棟のラインからはみ出た屋根材は、棟のラインに合わせて板金ばさみで慎重に切り落とします。
棟部分は雨水や風の影響を最も受けやすいところ、壁際の取り合い部分は雨水が滞留しやすいところであり、どちらも雨漏りのリスクの高い部分となります。そのため慎重かつ丁寧な雨仕舞が必要となります。
参考記事→「棟」とは?
棟部分は雨や風の影響を最も受けやすい箇所です。
そのため棟の施工には慎重な雨仕舞や、強度を保つための配慮が必要となります。

隅棟部分にはみ出た屋根材を切り落としたら、板金の専用工具で雨返しをつけます。
こうした細かい手作業が雨水の浸入を防ぐための大事な工程となります。
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雨返しを付けた屋根材と屋根材の間の棟のラインに沿って、対になるように鼻桟を取り付けます。
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鼻桟を取り付けたら、同じく棟のラインの両側に対になるように貫板を取り付けていきます。

貫板の上から、屋根材と同質の鋼板を加工した棟板金を被せます。

棟板金を木下地に被せたら同色のステンレス釘で横から固定します。

棟板金と棟板金の継ぎ目にはコーキングを施し(捨て打ち)、そのコーキングの上から次の棟板金を被せます。
2階の外壁と1階の屋根が接する部分(取り合い)は、異素材がぶつかるため隙間ができやすいところです。そのため、雨水が滞留しやすく、雨漏りのリスクが高いためこちらも細心の注意を払って雨仕舞を行います。

ルーフィング施工前に、サンダーでカットした既存雨押え板金の上に木下地となる貫板を取り付けます。

貫板の上から雨押え板金を取り付けます。
雨押え板金も屋根材と同質・同色の鋼材を、現場の形状に合うように加工してから取り付けました。
全ての施工が終わったら、全体をチェック。
屋根の軒先から軒樋への排水に問題はないか、(TVアンテナを脱着するため)テレビがきちんと映るか等も確認します。
問題がなければ、これでカバー工事の全ての工程が完了です。

ダンネツトップ4-1ワイドのカバー工事が全て完了しました。
棟をはじめ役物全てが屋根材と同質の鋼板で加工してあるので統一感があり、屋根全体がシャープでモダンな印象となりました。
また、断熱効果により住まいの快適性もアップ!
高耐久素材でありながら、軽量で建物への負担も少なく、将来的なメンテナンスコストも抑えられます。
「ダンネツトップ4-1ワイド」は、機能性・意匠性・施工性の3拍子が揃った屋根材で、カバー工法には最適な選択肢の一つです。
しかし屋根材の性能を最大限に生かすためにはその施工方法が重要になります。
特に雨仕舞の精度は、屋根の寿命を大きく左右します。
私たちは、見えない部分こそ丁寧に、長年培った技術で対応しております。
屋根の劣化が気になってきた方は、まずは無料点検からご相談ください。
屋根材の劣化や雨漏り等で不安を感じられている方、街の屋根やさん仙台石巻店にお気軽にご相談ください!
街の屋根やさん仙台石巻店は、お客様のご要望や屋根の状態に応じ、お宅の屋根に最適なリフォームや修理をご提案いたします。
屋根の状態やお客様のご希望により、様々なご提案を行っております!
点検・見積もりは無料です!
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