2025年10月28日　更新

こんにちは、街の屋根やさん松本諏訪平店です。
冬の諏訪市では、屋根からの落雪が思わぬトラブルを生むことがあります。
特に太陽光パネルを設置されているお宅では、パネル上の雪が一気に滑り落ちて隣家や車を直撃するケースも少なくありません。
今回ご紹介するのは、お隣との境界がわずか80cmしかない住宅で行った雪止め設置工事です。
背の高い「スノーメルトZ-1」を使い、落雪被害の心配を解消しました。

🏠 隣家との距離わずか80cmの立地条件

現場は総二階の住宅で、屋根の勾配は約45度。
軒先からお隣の敷地まではわずか20cmしかなく、屋根の高さは約5m。
もし雪や氷の塊が滑り落ちた場合、真下のガレージや車に直撃する可能性がありました。
雪止めの設置は“見た目の問題”ではなく、ご近所トラブルや損害を防ぐための安全工事でもあります。

🧗‍♂️ 足場設置（安全第一の高所作業）

当日は朝一番で足場を設置。
傾斜45度の急こう配屋根での作業となるため、安全確保は最優先です。
お隣の敷地までわずか80cmだったため、越境の許可を得て慎重に足場を組み立てました。
1日で施工完了するスケジュールのため、夕方には撤去まで行う効率的な段取りです。

❄️ 雪止め設置（スノーメルトZ-1採用）

今回採用したのは、GB工業のスノーメルトフェンスZ-1。
これは太陽光パネル用に設計された**背の高い雪止め（高さ200mm）**で、
通常タイプではパネル下をすり抜けてしまう雪をしっかりキャッチできます。
素材はサビに強いステンレス製で、雪・氷・風にも負けない耐久性を誇ります。
幅910mmのパネルを12台設置し、屋根全体をカバーしました。

🔧 ステンレス針金で既存雪止めに結束

設置方法は、軒先にスノーメルトを引っ掛け、既存の羽型雪止めにステンレス針金で結束します。
ポイントは、少し“ゆるめ”に固定すること。
針金をキチキチに締めると、冬の寒さで金属が縮み、雪止めが浮き上がってしまう恐れがあるためです。
中心と両サイドを3点でしっかり連結させ、雪の重みでも外れない強度を確保しました。

🌞 完工（安心の落雪対策完了）

夕方には足場を撤去し、施工完了。
お隣の敷地へ落雪する心配がなくなり、お客様にも「これで毎年の心配がなくなった」と安心いただけました。
設置費用は足場込みで約40万円。
決して安い工事ではありませんが、車や建物の損害・人身事故のリスクを防げる安心感には代えられません。

🔹まとめ

太陽光パネル付きの屋根は、雪の滑りが非常に良く、通常の雪止めでは効果が不十分なことがあります。
そのため、**専用の高尺タイプ「スノーメルトZ-1」**のような製品を選ぶことが重要です。
また、設置位置や結束の強さなど、地域の気候と屋根構造を理解した職人の施工が欠かせません。
諏訪市のように気温差の激しい地域では、定期点検もあわせて行うと安心です。

お客様の声と担当者より

💬お客様の声

「屋根の雪が隣に落ちるたびに気を使っていましたが、これでようやく安心できます。
施工も1日で終わり、仕上がりもきれいで驚きました。
雪が降っても音がしないので、夜もぐっすり眠れます！」

👷担当者よりひとこと

今回のように太陽光パネルが載っている屋根では、
一般的な雪止めでは高さが足りず、背の高いパネル用雪止めの設置が必須です。
また、針金の締め具合や設置角度など、職人技が仕上がりを左右します。
お隣との距離が近いお宅ほど、早めの対策をおすすめします。

🌿地域コラム：諏訪市の気候と屋根の関係

諏訪市は冬場の最低気温が－10℃近くまで下がる寒冷地。
雪が少なくても一度積もると凍結し、屋根上に長く残ります。
特に諏訪湖周辺から吹く冷たい風が雪を固めるため、落雪の勢いが強くなりやすいのが特徴です。
古い街並みと温泉宿が並ぶエリアでは建物が密集しており、
今回のような落雪トラブルを防ぐために雪止め設置の相談が増えています。

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