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松本市屋根リフォーム|瓦屋根を断熱材裏張りガルバリウム鋼板屋根に葺き替え工事
松本市 屋根材(金属)
【工事のきっかけ】
耐震性の向上が一番の理由です。瓦の重さは1枚が約4㎏、1㎡あたり16枚ほど使う計算なので54kg、今回の屋根は50㎡程だったので、2700㎏(2.7t)の瓦が乗っていたことになります。新しく取り付ける横暖ルーフは1㎡あたり5kg弱、50㎡の屋根で250㎏、副資材を含めても8分の1くらいの重さです。屋根が軽くなると地震の際の揺れが軽減されます。
基本情報
- 施工内容:屋根材(金属)
- 施工期間:4日間
- 築年数:40年
松本市で陶器瓦の屋根から瓦を撤去して、新しい屋根材に替える葺き替え工事を行いました。新しく設置する屋根はニチハ株式会社の横暖ルーフSです。ガルバリウム鋼板の屋根材で断熱材が裏に貼られています。対候性、断熱材が優れた屋根材です。
瓦を撤去して、新しく野地板(屋根材の下地)として12mm厚の構造用合板をはり、これも新しくルーフィング(防水シート)を張って、屋根材を取り付けて行きます。その工事の流れをご紹介します。
街の屋根やさん松本諏訪平店では有資格の経験豊富なプロのスタッフが屋根や外壁の問題を解決します。
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築年数40年の陶器瓦です。調査の段階で棟がしっかりと固定されていなく、棟に巻いてある銅線もゆるゆる状態です。この時代はモルタルで固定されているのではなく、土と漆喰にて仕上げてあるので築20年を過ぎるとしっかりとしたメンテナンスが必要となります。
瓦下しの工程です。
まず屋根の頂上の棟瓦(むねかわら)と平瓦(ひらかわら)を撤去していきます。
その際大量の土(モルタルの場合もあります)が出ますので一緒に除去していきます。
瓦を撤去すると横方向に付けられた瓦桟(かわらざん)という角材が出てきます。瓦桟に瓦をひっかけるようにして止めるための角材です。瓦は1枚1間はどこにも固定されていなくて、瓦桟に引っかかっているだけです。私たちが葺き替え工事をする瓦屋根は年数がある程度経っている屋根ですが、新築の瓦屋根などは瓦桟は木材ではなく樹脂製のものを使っているようです。この瓦桟も撤去します。
瓦撤去後の確認です。
ルーフィング(防水シート)はすでに耐久性に限界が来ていてボロボロです。昔のルーフィングは紙のようなものだったので、時間とともに劣化していきます。私たちが瓦屋根の工事を行う際に見る古いルーフィングで、しっかりしたものを見たことがありません。瓦自体は50年もつといわれていますが、ルーフィングは10年、20年で防水性がなくなってしまっていると思います。
逆に言えばルーフィングがしっかりしていれば、雨漏りなどの心配はなくなります。
屋根材の下地として
12mm厚の針葉樹合板を張っていきます。野地板と言います。前の瓦屋根にも当然野地板はあるのですが、文字通り板なので経年でやせて隙間ができたり、節のところで穴が開いたり雨漏りの危険、構造上の強度の問題があるので、新しく合板を張っていきます。今度は90㎝×180㎝の板なので、簡単に痩せることもありません。
次に新しくルーフィングを張っていきます。いつもはチャンピオンルーフィングという樹脂シートがベースのルーフィングを使うのですが、建材屋が勧めてきた粘着式のアスファルトルーフィングを試しに使って見ました。なかなか強力な粘着テープ式のルーフィングなので、これも簡単に破れることはありません。きれいに貼るのにはコツがいるようで、施工のしやすさはチャンピオンルーフィングかと思いますが、肝心の防水性は信用できそうです。
瓦撤去からルーフィング敷設までを1日で終わらせる必要があります。ルーフィング敷設前の工程でその日の工事を終わらせてしまうと、夜雨が降ったときに雨漏りしてしまいます。ルーフィングが終わっていればその心配はありません。
次の日から屋根材を取り付けて行きます。
今回取り付ける屋根材がニチハ株式会社の横暖ルーフです。屋根工事に携わる人間で横暖を知らない人はいないというくらいポピュラーな屋根材です。ガルバリウム鋼板の基板にポリエステル塗装をして、裏にはウレタンの断熱材が貼られている屋根材です。ガルバリウム鋼板の屋根材の欠点であった雨音がうるさいという問題が、断熱材を入れることで軽減されています。
横暖ルーフの上位モデルの横暖ルーフαプレミアムSという、ガルバリウムを超えたSGL鋼板の基板にフッ素塗装をしたものがあるのですが、今それが手に入らない状態なので、仕方なく今回は横暖ルーフSを採用しました。
これで工事は完了です。
屋根が身軽になり、以前よりは地震の揺れも怖くなくなるはずです。断熱材の効果で室内は暖かくなると思います。
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