2025年10月18日　更新

北安曇郡松川村で、屋根塗装と雨どい交換、雪止め設置のご相談をいただきました。
お客様は「屋根の色あせやサビが気になる」「雪で雨どいが壊れてしまった」とのお悩みをお持ちでした。
松川村は雪が多く、朝晩の冷え込みも厳しい地域。屋根や雨どいの負担が大きく、放っておくと雨漏りや破損につながることもあります。

そこで私たち街の屋根やさん松本諏訪平店では、
①金属屋根専用の防錆塗料による3回塗り仕上げ、
②火災保険を活用した雨どい交換、
③アルミ製雪止め「スノーエール」による落雪対策、
この3つの施工でお家をトータルにリフレッシュしました。

雪国ならではのトラブルを解消し、見た目も機能も新築のように生まれ変わった現場をご紹介します。

🧴下塗り剤「関西ペイント エポマリンGX」

金属屋根の塗装に欠かせないのがこの防錆下塗り剤。
「エポマリンGX」はガルバリウム鋼板のような金属面にしっかりと密着し、
上塗り塗料の定着を強化してくれる専用プライマーです。
さらに防錆力が高く、湿気や雪によるサビの進行を抑え、
屋根を長く美しく保つための“見えない盾”のような役割を果たします。

🎨上塗り塗料「スーパーシリコンルーフ」

中・上塗りには「スーパーシリコンルーフ」を採用しました。
紫外線・酸性雨・積雪による摩耗にも強く、
ツヤを長持ちさせる優れた塗料です。
塗り上がりはしっとりとしたカーボングレーで、
光の当たり方によって深みのある色合いが変化します。
景観になじみながら、雪や雨からしっかりと屋根を守ります。

💦高圧洗浄の様子

塗装の仕上がりを左右する最初の大切な工程が「高圧洗浄」。
ガソリンエンジン式高圧洗浄機を使い、古い塗膜や砂、コケ、
ホコリなどを細かく洗い流します。
汚れを落とすだけでなく、表面の細かな凹凸を整えて塗料の密着を高める狙いもあります。
地道な作業ですが、ここでの丁寧さが塗装の持ちに大きく影響します。

🧩下塗り未塗装と塗装済みの比較

右側が下塗り済みの部分で、赤茶色のプライマーがしっかりと塗られています。
未塗装の左側と比べると、均一な膜が形成されているのが分かります。
この層が上塗りを確実に支える基盤となり、
金属屋根特有の“塗料ののりにくさ”をカバーします。
職人が素材の種類や温度に合わせて、塗布量を微調整しています。

🖌️中塗り工程「ダメ込み」作業

「ダメ込み」とは、ハケを使って狭い部分を丁寧に塗る作業のこと。
板金の重なり・雪止め金具のまわり・棟板金の下など、
ローラーでは届かない箇所を逃さず塗っていきます。
この地道なひと手間が、後の塗膜ムラを防ぎ、長持ちする屋根塗装につながります。

🎯中塗り（広い面のローラー塗装）

続いて、ローラーで屋根全体を中塗りします。
塗料を均一に伸ばしながら、下塗りとの密着を高めていく工程です。
風や気温、湿度を見ながら乾燥時間を調整し、
塗りムラやタレが出ないように慎重に仕上げます。
職人たちのチームワークで、スピーディかつ丁寧な作業が進みました。

✨上塗り工程（最終仕上げ）

いよいよ屋根塗装の最終仕上げ、「上塗り（うわぬり）」の工程です。
使用したのは関西ペイントのスーパーシリコンルーフ。
シリコン樹脂を主成分とし、紫外線や酸性雨に強く、塗膜が長期間美しさを保ちます。

まずは中塗りでできた塗膜の厚みを確認しながら、
ムラや塗り残しがないようにローラーを使って均一に仕上げます。
上塗りは見た目を整えるだけでなく、防水性や耐候性を高める大切な最終工程。
塗膜が乾くと光沢がぐっと増し、まるで鏡のようなツヤが生まれます。

色は落ち着きのあるカーボングレー。
晴れの日は深みのある黒味が、曇りの日はやわらかいグレーが映え、
季節や天気によって印象が変わる上品な色合いです。
職人が最後まで細部をチェックし、
「これでお客様が安心して冬を迎えられるように」との思いで塗り上げました。

❄️雪害で大きく湾曲した雨どい

落雪によって変形した雨どい。
冬場、凍った雪が一気に滑り落ちると、
下屋根の雨どいを直撃してしまうことがあります。
このような雪害は、火災保険で修理ができる場合があります。
知らずに自己負担してしまう方も多いので、
「雪で壊れたかも？」と思ったら、まずはご相談ください。

🔧破損した雨どいの撤去

変形した雨どいと吊り金具をすべて取り外します。
強く固着した部分もあるため、職人が慎重に手作業で解体。
このとき、屋根との取り合いや勾配も再確認し、
新しい部材がしっかり機能するよう下準備を整えます。

🪜新しい雨どいの取り付け

糸を張り、勾配を1mm単位で確認しながら新しい雨どいを設置します。
「見た目のまっすぐさ」と「水の流れ」を両立するためには、
ごくわずかな角度の調整が重要。
職人の経験と勘が生きる工程です。

🏔️雪止め「スノーエール」紹介

全国販売実績No.1のアルミ製雪止め「スノーエール」。
軽量・強靭でサビにくく、屋根への負担を最小限に抑えながら、
雪をしっかりキャッチしてくれます。
また、熱伝導率が高いため、日光で雪が自然に溶けやすいのも特徴。
雪国の屋根にぴったりの信頼製品です。

🪛スノーエール取り付け

屋根の先端に専用フックを掛け、上からステンレスワイヤーで固定。
雪の重みが均等に分散されるよう配置し、
見た目もすっきりとした印象に仕上げました。
取り付け位置やピッチも屋根形状に合わせて最適化しています。

☔完工・雨どい取り付け

新しい雨どいが建物全体にきれいに取り付きました。
勾配も正確に取れているため、水の流れがスムーズ。
「以前より静かで安心感がある」とお客様から喜びの声をいただきました。

🧱完工・雪止め取り付け

屋根全体にバランスよく設置されたスノーエールが、
冬の落雪をしっかり防いでくれます。
既存金具を活かしつつ新設分を補強することで、
耐久性とコストパフォーマンスの両立を実現しました。

✨完工・屋根塗装仕上がり

3回塗りを終えた屋根は、まるで鏡のような輝き。
防錆・美観・防水の3拍子が揃った仕上がりです。
屋根と同時に外壁塗装も行い、住まい全体が見違えるほど明るくなりました。

まとめ

今回の工事では、屋根塗装・雨どい交換・雪止め設置をセットで施工。
屋根の寿命を延ばすだけでなく、雪害の再発防止にもつながりました。
特に松川村のような寒冷地では、冬を迎える前の点検が重要です。

また、併せて外壁塗装も行っています。

お客様の声

「イベントで知ったのがきっかけでしたが、お願いして正解でした！」
「屋根も雨どいも新品のようで、冬の雪も安心です。」
「丁寧な説明と対応に信頼感がありました。」

担当者よりひとこと

松川村は降雪や寒暖差が大きく、屋根への負担が多い地域です。
今回は火災保険を上手に活用しながら、塗装と雪対策を同時に実現できました。
街の屋根やさん松本諏訪平店では、
地域特性をふまえた最適なご提案を心がけています。

地域コラム：北安曇郡松川村の屋根事情

松川村は安曇野市の北に位置し、冬季は県内でも特に寒さが厳しいエリアです。
標高が高く、気温が氷点下10℃を下回る日もあり、
日中の融雪と夜間の再凍結を繰り返す「凍結融解現象」が多発します。
この気候条件により、屋根や雨どいには大きな負担がかかり、
サビ・剥がれ・歪みなどの劣化が他地域よりも早く進む傾向があります。

また、日射角度が低いため、北面屋根には常に雪が残りやすく、
屋根塗装だけでなく雪止めや断熱対策も重要になります。
地域の風土を知り尽くした私たちが、
「松川村の家を守る最適な方法」を丁寧にご提案いたします。

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