塩尻市でぶどう農家さんからの屋根葺き替え工事のご依頼です。相談内容は50年経つこの作業小屋はまだ持つか？

今回の屋根はこのようなセメント瓦屋根です。お施主様は地震のこともかなり心配しておりまして屋根を軽くして構造物に掛かる負荷を少なくして、老朽化にも地震にも強い屋根の改修工事を提案をさせてもらいました。

さて瓦の撤去を始めますが１枚１枚でも結構重い瓦です。実際この屋根には何キロの加重が掛かっていたのか、今回はその辺も精査していこうと思います。

一度に持てる瓦の枚数は5枚がベストです。それ以上は危険が伴います。

手渡しでダンプに乗せていきます。本来は作業効率を上げるためにダンプへ直接投げ入れていましたが、すぐそばに道路が通っている為その都度手渡しで行きました。

今回は２ｔダンプ２台のセメント瓦を廃材処理することになりました。これを廃材業者に持ち込みします・・・・

瓦の撤去が終わりました。今度は横桟（長い材木）を撤去していきます。

瓦を外すと、埃もかなり溜まっていますので、出来る限り箒で履いていきます。

掃ききれない埃に関しましては、ブロアーで綺麗にしていきます。

ちなみにですが・・

掃除がキレイに終わったので、野地板を張ったらルーフィング（防水紙）を張っていきます。今回使用するのは、毎度おなじみチャンピオンルーフィングです！

タワミが出来ないよう綺麗に貼っていきます。

それでは、新しい屋根を葺いていきます。

兎に角、隙間が出来ないよう取付をしないと後から張る屋根材と隙間が生じ、雨漏りの原因になります。

築年数が経った家屋は若干歪みが生じますが、しっかり計測し真っすぐ屋根材を張っていきます。

今回使用した材料はＪＦＥ鋼板株式会社極みＭＡＸとなります。塗膜保証15年・穴あき保証25年の商品となります。

残り半分も張り終えました。繋ぎ目も概ねづれがありません。

また、屋根材を、ある程度貼り終えましたら、繋ぎ目を専用工具でしっかり締めていきます。

上屋根が葺けましたので、下屋根を葺く準備をし同じように葺いていきます。

屋根が葺き終わりましたので、棟を取り付ける準備をしていきます。まず下地に樹脂の棟木を取り付けていきます。またビスを打ち込む箇所にはコーキングを打ち、防水対策を行っていきます。

一般的に棟木は木材を使われるケースが多いですが、樹脂材にすることで、湿気による腐食などが起きない為、木材に比べ長期寿命の建材になります。

棟の両端は手で加工します。また見えるヶ所になりますので、丁寧に仕上げます。

先端も同様に加工していきます。

棟を取り付けていきます。また防水の為、止めに使用するﾋﾞｽですが、パッキン付きのビスになります。

最後に先端の棟材を付けて完成です。

重さの比較をしてみます。