まずは家のまわりの環境から！
こちらのお宅は日当たりが良い場所に建っています。「日当たり良好」と聞くと住む場所としての環境は非常に良い様にも思えるのですが、外壁を考えると、必ずしも良いとばかりは言えません。
と言うのも、外壁の塗装は紫外線や雨水が大敵。日当たりが良すぎるのも問題なのです。
写真を見て分かる通り、こちらは施工当日も日当たり良好。外壁の受けたダメージの想像が付きました。

家は角地にあり、周囲はアスファルト舗装がされています。
この場合には照り返しが強くなってしまいます。また、アスファルトの地点の気温は非常に高くなります。
日射に加えての気温上昇、やはり外壁には厳しい環境です。

塗装工事の前には塗装する部分をきれいに掃除しなければなりません。仮に塗る部分に汚れが付着していると、きれいに塗れないばかりか、剥がれたりすることもあるからです。
そこで行われるのが高圧洗浄。これは水を機械で噴射させて汚れを取り除く工程です。
この洗浄は塗る部分全体にしますが、家の外周部分だけではありません。
バルコニーの内側もしっかりと洗浄します。
バルコニーの内側とは言っても外壁の一部です。この部分の塗装がダメになったら雨水の侵入を許してしまいます。しっかりと処理していきます！

屋根も洗浄します！！
この地域は特に日射の厳しい地域。日光がダイレクトに降り注ぐ屋根部分は大きなダメージを受けています。
劣化が激しい部分ほど塗装の重要性が増します。しっかりと工事をしなければなりません。

今回の塗装工事は外壁部分の他にもシャッターボックスや水切りも含みます。
当然ながら、この様な部分であっても塗装の前にはきれいにしなければなりません。
写真はシャッターボックスの洗浄の様子です。

塗装の工程です。
外壁の塗装は一見すると単純な作業に見えるかもしれません。しかし、実際には意外に神経を使う仕事です。
と言うのも、今のサイディングは表面が平たんでは無く、様々なデザインを持つからです。
この場合には、外壁面のヘコんだ部分が塗装しにくいので、不完全になるリスクも。ですから、細心の注意が必要で、しっかりと塗って行きます！！

塗装は抜けがあってはいけません。塗装の抜けている部分があると、その部分から劣化が進むことがあるからです。部分的であったとしても、劣化は雨水の侵入を許してしまうので避けなければなりません。
ちなみに外壁部分には様々な部品が付いています。写真は電気の引き込み部分なのですが、この部分もしっかりと塗装していきます！！

水切りの部分の塗装の様子です。
水切りは外壁材を伝わって降りて来た雨水を基礎の外に流す役目があります。また、水切りはデザインの面でもアクセント的な面もあり、きれいに塗装しなければなりません。
ただし、水切りは小さな部分。他の部分に付かない様に気を付けて施工します。

シャッターボックスの塗装です。
窓シャッターは動く部分なので金属粉が出やすい部分とも言えます。そのためにメンテナンスをせずに放置すると良くありません。しっかりと塗装します。

この家の窓シャッターはブラックで、サイディングとのコーディネートデザインとなっています。
今回の外壁材と一緒に塗ることで、家のデザインがよみがえった…とも言えるでしょう。