屋根　現場調査

直接屋根に登ってよくみて欲しい、とのことでしたので梯子で登らせていただきました。

屋根に登って調査すると、屋根材の飛散は偶然ではなく、屋根材の剥がれが多く、かろうじて屋根に引っ掛かっている状態を確認できました。

屋根から屋根材が完全に剥がれてしまい、部分的に屋根の層が薄くなっている部分も多数ございました。

写真のように、随分と広範囲に剥がれ・破損が見られます。アスファルトシングルの材質は、アスファルトと繊維ガラスマットから作られています。耐久性と防水性に優れている素材ですが、メンテナンスを怠ると部分的な葺き替えでは、間に合わなくなってしまいます。

今回のようにここまで破損箇所が大きいと、部分的な葺き替え工事では、殆ど全ての面の葺き替えが必用となり、結果として高額な工事になってしまいます。

ガルバリウム鋼板での屋根カバー工事がおすすめな理由は、耐久性が高く、定期的な塗装メンテナンスによって長期間安心してご利用いただけるからです。

ガルバリウム鋼板は劣化しにくく、耐久性が高いため、将来的なランニングコストを考えるとアスファルトシングル屋根よりも経済的であり、長期的なメンテナンス費用を抑えることができます。

最終的にGMルーフ(ガルバリウム鋼板)での、屋根カバー工事をお勧めいたしました。職人の検討会議からも部分的な葺き替え工事では、破損箇所が多過ぎて、大部分も葺き替えることになってしまい、それであればいっその事、屋根カバー工事した方が、長期的なランニングコストを加味すると随分と節約できる、という見解です。

屋根カバー工法　ルーフィング敷設

屋根カバー工事は、屋根の表面に新しい屋根材を被せる方法です。この工法は、屋根の葺き替えよりも手間や費用が少なく済むため、人気があります。

屋根カバー工事のメリットとしては、工事期間が短縮されることや費用が抑えられることが挙げられます。ただし、屋根の状態や使用する材料によって費用は変わるため、詳細な見積もりは現地の確認が必用です。屋根カバー工事をご検討中の方は、街の屋根やさん山梨店に是非ご相談ください。

まず、改質アスファルトルーフィングの敷設を行います。ルーフィング(防水シート)の敷設は、屋根カバー工事において重要な工程です。この工程では、適切な下地処理や密着性を確保することがポイントとなります。

改質アスファルトルーフィングは耐久性が高く、防水性に優れているため、正しく敷設されることで屋根の耐久性や防水性を向上させることができます。

密着性を確保するために、専用の接着剤や施工方法が使用されることが一般的です。この工程を丁寧に行うことで、屋根カバー工事全体の品質や耐久性を確保することができます。

軒先(屋根の下)から上(頂き)に向って敷設していきます。十分に(20cm)重なるように敷設することで、雨水の侵入を防いでおります。

GMルーフを横葺きで施工

ガルバリム鋼板を横葺きしていきます。

地面に対して平行に、ボーダーで葺いている様子がお分かりになると思います。縦葺きに比べ、横葺きは屋根の上で板金を加工する必用があるため、施工には高い板金加工技術が必用です。

反対に縦葺きは、工場で予めカットしてから持ち込むので施工スピードは比較的早いです。では全て縦葺きで施工すればいいじゃないか、と当然考えられると思います。

しかし、今回の屋根は形状が複雑であった為、横葺きしか施工不可能でございました。弊社では、それぞれの邸宅に最も適した工事をご提案しております。

棟部分には貫板＋棟板金を被せます

最期に屋根の頂きの部分に、棟板金(むねばんきん)を被せます。屋根面の折り合い部分の、防水性の向上を図っています。

棟板金を設置する工程では、まず貫板(ぬきいた)の設置が完了した後に、棟板金を設置していきます。棟の形状に合わせて調整が必用な場合は、工具を使って加工し、貫板の上に棟板金を被せてSUSビスを使って固定していきます。

写真1枚目は、板金同士が重なり合う部分から水分が浸入しないように、隙間を黒いコーキング(シーリング材)で埋めております。

弊社では、確実・丁寧に・幾重にも防水処置を行って、屋根カバー工事を施工しております。それぞれの防水処置がしっかり機能することで、屈強な防水性を持った、雨漏りしない屋根に繋がるとわかっているからです。

最期に清掃・細かい部分まで最終確認して竣工です

今回の邸宅は、破風板(はふ)の屋根「へ」の字の部分が２つ存在し、大きな屋根に小さな屋根が合体している形状をしています。2枚目のような屋根と外壁との取り合い(繋ぎ目)部分の、細かい防水板金処理が必用な場合は、横葺きでの施工をお勧めしております。

※破風は、屋根の勾配に合わせて斜めになっている部分の、端につけられた山形の板のことです。開いた本を逆さまにした形状で、三角の形をしています。

横葺きの最大のメリットとしては、金属の冷たい雰囲気がなく、温かみを感じる方が多いとされています。今回のGMルーフのモスグリーンも相まって、緑と調和して温かみある別荘に仕上がってますね。

また、雨音が響き難い、というメリットもあります。横葺きの方が板金の重なる面が多いため、防音性能が高く、静かに過ごすことが出来ます。

最期の3枚目の写真は、小さな屋根もちゃんと屋根カバー工事をしてあります。素材もしっかりＧＭルーフのモスグリーンを使っていますので、大屋根と統一感がありますね。

弊社では、お客様の幸せな別荘ライフのお手伝いをいたします。屋根・外壁の工事はもちろんのこと屋根清掃・雨樋清掃・煙突清掃・外壁洗浄も得意としております。定期的な清掃で、塗装メンテナンスまでのスパンを長く保つことが可能です。

山梨県の別荘のリフォームは、弊社にご相談下さい！

弊社は北杜市の屋根・外壁修理塗装工事を得意としております！