今回の施工は裏側の瓦屋根部分なので裏側に足場をかけていきます。

歩道が無く車道の幅も限られているので十分に注意しながら足場を組んでいきます。

反対面の中庭部分にも一部足場をかけ作業がスムーズに行えるよう設置します。

足場を組みましたら瓦や土を撤去する際などに発生する砂埃を周りへ散布しない様しっかりと養生メッシュを施して完成です。

足場がかかったので早速瓦を剝がす作業に入っていきましょう。

棟の上から見るとかなり急な勾配ですね。
非常に滑りやすいので慎重に作業を進めていきます。

瓦自体劣化し全体的にひびが入っているかすでに割れてしまっている状態でした。
次に台風が来た時にいつ剝がれてもおかしくありません。

瓦を一枚一枚剝がしていきます。

かなりの重量の瓦が乗っており最初の工程でも一苦労です。

棟部分以外はほとんど剝がし終えました。
瓦をすべて撤去し終えたら次は葺き土を撤去する工程に入っていきます。

一番分厚い箇所で17ｃｍもありました。

一般の住宅で施工されている瓦屋根の葺き土の約5倍もの量の土が乗っておりすべて撤去するまで1週間以上かかってしまいました。

袋に詰め手作業で荷下ろししていくのですが夏場の作業の為、今回の施工で一番体力のいる作業工程でした。

葺き土を撤去し終えたら新たに下地を打っていきます。

まずは葺き替える大屋根部分に新しく桟木を打っていきます。

下地を作るためのいわば枠のようなものですね。

桟木を打ちこんだら上から構造用合板を打ち新しく下地を作ることで、屋根を綺麗に拭くことが出来るのです。

下地の段階ですが綺麗な状態になりましたね。

次に防水シート(ルーフィング)の施工です。

今回は改質アスファルトルーフィングを使用していきます。

屋根に用いる防水下地の中でも優秀な改質アスファルトルーフィングは、これだけで雨漏りを防ぐことが出来ます。

ただし紫外線に弱いため仕上げとして屋根材を葺いていくようなイメージですね。

雨予報の為、一度養生をし雨に濡れない様対策をしていきます。

雨が続くとどうしても施工が止まってしまう屋根工事。

しかし、無理に施工を早めてしまうと雨水が入り劣化を早めてしまう危険があるので、様子を見ながら晴れの日をねらって仕上げていきます。

数日間にわたり降っていた雨がようやく止んだので次の日から作業を再開していきます。

今回は断熱材が入った「ダンネツトップ」を用いた施工です。

金属屋根で葺き替えることで懸念される雨音の響きなども軽減され夏は涼しく冬は中の温度を逃がさず快適に過ごせる屋根材です。