先ずは既存の横暖ルーフの捲り、撤去から始めます。
棟包み板金、貫板を取り外します。
本体は棟側から軒先側に向かって順番に一枚づつ捲ります。
捲った本体、板金系はウインチ（昇降機）で下に降ろし、ダンプに積みます。
捲り終わったら、ホウキを使って綺麗に清掃します。

防水シートを軒先側から一段づつ貼り付けます。
ケラバ側に35㎜の角材を取り付けます。

軒先側、ケラバ側に板金を取り付けます。
これで下地までは完了です。いよいよ本体葺きに入ります。

今回の屋根材はカルカルーフです。
特徴としては1枚あたり833ｇととにかく軽いという事です。
日本瓦と比較すると
日本瓦：51㎏/㎡に対し、カルカルーフ：9.1㎏/㎡なので約6分の1軽量化されます。
素材はFRP（Fiber-Reinforced Plastics）
繊維強化プラスチックなのでガラス繊維を含ませて強度に優れた素材です。
またステンレス製の吊子(下地へ固定するのに使う部品)により、
風速60m/sでの耐風試験にも耐える程の耐風性に優れています。
その他にも耐火性、防水性、対候性、雨音低減性能もお墨付きです。

施工部分は26㎡なので葺き始めたらあっという間です。

棟側まで地葺きが終わりました
寸法に合わせてサンダーでカットするのですが、
素材にガラス繊維が入っているので細かい粉塵が出ます。
必ず保護メガネ、防塵マスクを装着して作業します！
ただ、細かい粉塵が風で舞い散るので、屋根材に付着してしまいます。
施工後にきっちりと水拭き清掃が必要になります。

貫板、棟瓦を取り付けます。

施工が完了しました(^^)