ご依頼をいただき調査にお伺いすると、写真のように見てわかるほど、ベランダが傾いていました。

ベランダの上に乗るのが怖いぐらいでした。

下からベランダを見上げた写真です。

ベランダを支えている柱が、天井材の中に食い込み、天井材が一部割れていました。

外壁タイル角が、隙間が開いており、コーキングのようなもので補修されていました。

ベランダが下がった為か、コーキングの劣化の為か、隙間が出来ていました。

ベランダにあがり、ベランダの様子を見ました。

ベランダが傾いているため、壁や床部分に亀裂や隙間が開いていました。

ここは、ベランダが傾いたために生じた不具合です。

ベランダ全景の写真です。

排水溝の部分にたくさん砂が溜まっおり、ベランダ防水が色あせているのが分かります。

排水溝の砂を掃除したところ、排水溝廻りが割れて、隙間が生じていました。

ここが、雨漏りの原因です！！！！

この排水溝カ所を改修ドレンといい、防水工事の時に設置された排水溝です。

工事は、ベランダの雨漏り部の補修と、ベランダ壁のタイルの撤去を行うこととなりました。

まずは作業を行うために足場を組み立てます。

足場を組み立てることにより、タイル撤去に伴う飛散防止にもつながります。

足場組立後、外壁のタイルを撤去します。

内部の木材をしっかりと確認していきます。

この時、騒音や埃が発生するため、足場組立前に近隣挨拶をしております。

タイル撤去後、内部の木材を確認しました。

雨漏りにより、木材が黒ずみ腐食していました。

手で触るとボロボロと木材が砕けました。

同様に構造部の梁も腐食していました。

ベランダが落下しないよう、柱と梁を施工されていましたが、梁が雨漏りで腐食したため、ベランダが傾いていたようです。

崩れ落ちたらと考えると、とても怖いですね。

先ほどの梁は交換が必要な為、梁の取替を行いました。

梁を取り替える場合、まずは仮の柱と梁を取り付けます。

梁はとても重いため3人がかりで設置しました。

ベランダが傾き新築当初より高さが下がっているため、梁に柱が食い込む形となります。

高さを戻すことはもちろん可能ですが、元に戻すことにより、さらにベランダに亀裂が生じます。

今回は最小限での工事をご希望されていたため、高さは現状のまま設置しました。

家側の壁から出てきている桁梁も先端が腐食していたため、交換が必要です。

この桁梁を取替えすると、家側の壁から一本物で施工されているため、家側の壁も補修が必要となります。

今回は、既存の桁梁の両側に補強を行いました。

ベランダ内部の木材補修がすべて完了しましたので、天井ボードを復旧します。

梁の取替や補強をおこなったので、もう安心ですね！

タイルが施工されていた場所には金属サイディングを施工しました。

タイルはとても重いため、ベランダに負担がかかります。

金属サイディングはとても軽いため、今後を考えると安心です。

もともと雨漏れの原因部にはシーリングを施工しました。

お客様と話し合った結果、今後の家の管理も含め、シーリング補修となりました。