梯子をテラスに掛けて、上から波板を確認しました。
何か違和感しか感じませんが、アルミのテラス屋根です。本来壁際はフレームに差し込んで施工しますが、なぜかフレームの上に乗っています。
木枠の場合釘やビスで上から止めるので、こういう方法で施工します。
施工自体間違った方法になっています。

飛ばされた波板のフレームを見ると、シリコンがしっかりついていました。これも木枠の場合、波板と壁に隙間ができる為、シリコンで隙間を埋めるのですが、アルミのフレームは差し込む為シールが必要ありません。
※壁に止めているフレームと壁の間の隙間を埋める為に、シールをする事はあります。

波板の採寸です。
波板の長さは尺で計算します。1尺大体30cmで計算しますが、今回は4尺の波板が使用されていました。

波板を何枚使用するかですが、重ねながら施工する波板の有効寸法は約60cmです。今回は5枚必要です。

バルコニーの波板張替えは、ベランダに脚立を立てることで施工出来ます。部屋内を通ってもらいたくない方も居られる為、可能な限り外部から施工させていただきます。

波板撤去後。
無意味につけられたシリコンが残っていますが、これもきれいに撤去させていただきました。

波板をアルミのフレームにビスで固定していた為、穴が開いています。今回はアルミのフレームに波板を差し込んで施工する為、この穴から雨が下に落ちる可能性があります。

アルミのフレームと壁の隙間も、ビスの穴も変性シリコンで埋めさせていただきました。これで壁際から雨漏りする心配もなくなります。

波板施工で大事なのは雨の通り道の清掃です。波板を差し込んで施工するアルミのタイプは、施工後樋の役割になる部分が波板によって隠れてしまいます。この状態で詰まると解消するのは困難です。

雨はこんな小さな穴に集まって下に流れて行く為、通り道の埃やコケがこの穴を塞ぐと溢れてしまいます。波板を貼る前には、しっかり取り除いてから、波板を施工します。

フックを波板に通すために穴を開けています。等間隔に穴を開けて固定していきます。波板の山の部分から穴を開けて、フレームに引っ掛ける部分があるので、フックで押さえて引っ掛ける様に固定しています。

一番端は感覚が狭くなってもフックで固定します。これで飛ばされにくくなります。フックのン数は多すぎてもそこから裂けて来る事があるんで、一定の間隔で留めるのがベストです。