ではさっそく雨漏り調査について書いていきます。
雨漏り調査はまず室内から見させもらいます。

今回のお家は屋根裏部屋があるお家で、屋根裏部屋にある窓周りで雨漏りが発生していました。

屋根裏部屋は壁材（壁紙など）が施工されていない部屋で柱などが見える状態でした。なので、壁に施工されている木が雨水のシミができていることがよくわかる状態でした。

この写真は窓の下部分です。
シミの出方を見ると、上からシミが降りてきてきるのではなく、柱の真ん中でシミが広がっていることが分かります。

この場合は、屋根ではなく外壁から雨が侵入していると考えられます。
雨漏りを放置すると木部が腐ってきてしまうので、雨漏りを発見したらすぐに修理することをおすすめします！

室内の確認が完了したので、次が外から確認を行います。
今回のお家の外壁材はモルタルとなります。

モルタルの場合、経年劣化で壁にクラック（ひび割れ）が発生します。
そして窓周りは特にクラックが発生しやすい場所となります。

現状をしっかり確認するために、屋根に登り点検をおこないました。

屋根に登り窓周りを確認するとやはりクラックが発生していました。
クラックが発生たり、手で外壁を触った時手が白くなる（チョーキング現象）場合外壁塗装をするサインとなります。

クラックが発生すると、風が吹いている日に雨が降ると風で雨が押されてクラックに雨がどんどん入っていきます。そうなると室内で雨漏りしてしまいます。

窓の横には目地がありました。
目地もクラックが発生しやすい箇所となります。
今回も目地にもクラックが発生していました。

外壁がモルタル材の場合、モルタルの裏にはモルタルを支えるためにラスという金網のような部材が入っています。クラックが発生しラスに雨がかかってしまうとラスがサビてしまいモルタルを支えることができなくなります。

そうなると外壁が一部落下することもあります。
そうなる前に、外壁塗装をして家の防水性をあげるか、雨漏りがしているとわかったらすぐに修理する必要があります。

外壁の点検を行う際に屋根に登ったので、屋根の点検も一緒に行いました。今回使用されている屋根材はスレート屋根でした。

スレート屋根もじつは撥水は塗装に頼っているので築１５年を過ぎたあたりから塗装をすることをおすすめします。

今回の屋根も全体的に色褪せや苔が付くなどといった劣化現象がみられました。苔が発生するということは、水はけが悪いということになります。

スレートは水の吸収と乾燥を繰り返すことにより反り返り、割れてしまうことがあります。そうなると屋根の上を歩くとスレートがどんどん割れてしまいます。これは使用しているスレートの種類にもよりますが築１５年ぐらいで発生する現象です。

スレートが割れやすい状態になると塗装ができなくなり、屋根をカバー工法で新しくする工事が必要となります。（塗装の２・３倍程高い工事です）

屋根を点検しているとやはりスレートが割れている箇所がありました。
スレートが割れてている場合、割れてる枚数が少ないと１枚づつ新しいスレートに交換ができます。

スレートの交換以外にもシールでひび割れの補修をすることも可能です。費用はシールの方が安価にはなりますが、シールは耐用年数が低いというデメリットがあります。

今回はシールで補修することになりました！

工事はクラックにシールを打ちます。
外壁の色に近い色で施工をしますが、どうしても補修跡は目立ってしまいます。（補修跡を隠そうと思うと塗装をしないといいけません）

クラックには表面の塗膜にひびが入っている軽症のものから、構造に悪影響を及ぼす重症なものまであります。

雨漏りに関しては、名刺程の厚みのクラックが発生したら雨漏りする可能性があります。

窓周りのクラックはすべてシールを打ちました。

クラックはあっても雨漏りしていないから大丈夫だろうと思われている方も多いですが、室内の見える範囲まで雨が来ていないだけで、壁の内側の柱など木部が雨で腐っているということもよくあります。

そうなる前に築１５年をすぎたらメンテナンスをしないといけないことを思い出してください。

目地にもクラックがあったので、シールを施工しています。
窓間周りにもシールを施工しました。

スレート屋根のクラックにもシールを施工しています。
これで本日の工事が完了しました。

工事は半日で完了しています。
雨漏りを止めるための応急処置が完了し、お客様も安心したご様子でした。