雨漏りの状況

雨漏りのご相談をいただき現地で確認を行うと、１階の天井板が浮いていたり、大きな雨染みができていました。
天井の浮きや雨染みだけなら見た目だけの問題です。しかし、天井内に湿気がある状態である為、進行すればカビやダニ、シロアリ被害、更には建物の強度低下にも繋がります。

雨漏りの原因は住宅各所にできていた隙間でした

調査を行うと、外壁と外柱の隙間や水切り板金、漆喰の腐食により、各所に隙間ができていました。
今回の雨漏りの原因は、一か所だけでなく複数の隙間から複合的な理由で発生したと考えられます。
そこで、今回は各所にできている隙間をコーキングで塞いで雨漏りを修繕するようにご提案し、工事を行う事になりました。

コーキングによる隙間補修

外壁と外柱の間

外壁と外柱の間にできていた隙間にコーキング材を詰めました。
外壁の色が白だったので、目立ちにくいように白いコーキングを使用しました。
コーキング材は住宅工事には欠かすことができない補修剤です。ホームセンターなどでも手軽に手に入りますが、コーキング材にも種類や用途が様々あり、場所に適したコーキング材を見極める事が重要です。

水切り板金

水切り板金にできた隙間には黒いコーキング材で埋めておきました。
水切り板金には雨水を受け流す役割がありますが、隙間が開いているとそこからどんどん水が入り込んでしまいます。今回コーキングで隙間を塞いだ事で、本来の役割を果たす事ができるようになりました。

漆喰の腐食による隙間

室外機の排水が当たる漆喰が腐食した事で、漆喰下側に隙間ができていた為、グレーのコーキングを打っておきました。
エアコン室外機の排水が当たり漆喰の腐食が進行したようで、漆喰の下側に隙間ができ、そこから雨水や排水が入ったと考えられます。
藻などが生えていた瓦の汚れも簡易的に清掃しておきました。
本来なら漆喰詰め直しなどのメンテナンスをおススメしますが、排水が当たる場所以外の漆喰はそこまで劣化していなかった為、次回漆喰メンテナンスまでの繋ぎとしてコーキングでの補修を行いました。
漆喰は１０年程経つと経年劣化で隙間が開いたり剥がれるなどの症状が起き、進行すれば雨漏りや瓦のズレにも繋がります。瓦は寿命が長い屋根材ですが、漆喰のメンテナンスは定期的に行いましょう。

住宅各所にできていた隙間を補修し、雨漏りを解消しました！