倉庫の波型スレート屋根には穴あき箇所があり、倉庫内から見ると光が漏れている状態でした。
光が漏れるという事は雨が降ると雨水も入り放題です。中には大切な荷物も収納されている為、濡れてしまうと大変ですよね。
２箇所ある穴あきには、小さくカットした波型スレートを重ね張りして雨漏り修理を行います。

重ね張りする前に、錆び取りブラシで周辺を清掃しました。
波型スレートは表面が滑らかではなくザラザラした質感の為、ホコリやゴミが溜まりやすい特徴があります。
清掃せずに重ね張りを行うとすぐに剥がれてしまう原因になる為、綺麗に取り除いておきます。

小さくカットした波型スレートを穴あき部分に貼り、コーキングで固定させます。
コーキング材には防水性がある他、接着剤としての性能もあり、こういった雨漏り工事には欠かせない補修剤です。
▶屋根工事と雨漏り補修に必要なシーリングやコーキングの種類と使用法

穴あき箇所の重ね張り補修が完了しました！

大規模工事ではなく最低限の雨漏り修理をご希望されていた為、簡易補修ではありますが、これで雨が降っても安心できるようになりました。
雨水がスムーズに流れるように、水上側のコーキングの打ち方を工夫しました。
波型スレートは強度と耐久性の高い屋根材ですが、３０年程経った波型スレートは割れやボルトの抜けなどトラブルが多くなる為、大きな被害になる前のメンテナンスをおススメします。
▶工場・倉庫の屋根や外壁に使用される大波スレートと小波スレートの最適なメンテナンス方法

棟板金を固定しているボルトが抜けた事で、棟板金の重なり部分に隙間ができていました。

棟板金は屋根の頂上にある分、風雨や紫外線の影響を受けやすいパーツです。
隙間ができていると雨水の侵入口になるだけでなく、棟板金が剥がれたり飛散する可能性も高くなります。
今回は雨漏りも起きている為、コーキングを詰めて隙間を埋めて固定させます。
▶棟板金の飛散がご心配な方へ、棟板金交換工事でお悩み解決！