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菊陽町にて漆喰の劣化によって歪んだ大棟と隅棟の取り直し工事
【工事のきっかけ】
棟部分の屋根瓦がズレていて、強い風が吹くと屋根の上から瓦が落ちてこないか心配でお問合せいただきました。
漆喰の劣化が原因で棟のズレや歪みが発生していたので、今回は取り急ぎ瓦のズレを直してほしいという事で、隅棟2本と大棟の取り直し工事を行いました。
基本情報
菊陽町にてモニエル瓦の棟にズレや歪みが発生し、棟取り直し工事を行いました。
モニエル瓦屋根の大棟と隅棟にズレや歪みが発生していました!
それぞれの状況を見ていきます。
隅棟の瓦がズレています!
原因
・漆喰の劣化により漆喰が痩せて剥がれ、瓦の固定力が低くなって瓦がズレる原因になった。
問題点
・瓦の間に隙間がある状態の為、雨水が侵入しやすくなり、下地を劣化させたり雨漏りに繋がる。
・ズレを放置すると、地震や台風など強い力が加わって瓦が落下する可能性もある。
漆喰には瓦同士の隙間を埋めて瓦を固定させる役割を持ちます。
しかし、経年劣化と共に漆喰が痩せて剥がれたり、ボソボソとした質感になって固定力が低くなっていきます。
大棟も瓦がズレて隙間ができています。
原因
大棟は漆喰+葺き土ではなく、結束銅線で瓦を固定しており、結束銅線の緩みや劣化が原因と考えられる。
問題
放置すると瓦の落下、雨漏りに繋がる。
まずは歪みがある棟瓦を一旦撤去します。
瓦を外すと乾燥した葺き土が出てきました。
葺き土は粘土のような質感の土で、瓦を固定する為に使用しますが、このように乾燥してしまうと固定力が落ち、瓦のズレにも繋がります!
乾燥した葺き土を取り除きます!
今回取り直し工事では葺き土は使用しません。
後程記述しますが、葺き土と漆喰の性能を兼ね備える『南蛮漆喰』一つで済む為、現在葺き土はあまり使われなくなりました。
周辺の葺き土もこの後清掃して綺麗にします。
被害の大きい隅棟は強化棟工法で取り直します
強化棟工法は補強金物を棟部に取り付けます。
補強金物は屋根の下地にビス留めされており、しっかり固定されます。
この補強金物をベースに心材や屋根材など全てが一体化する事で強い棟を作ることができるのです。
『強化棟工法』とは
棟補強金物などを使用し、瓦と家の躯体を一体化させる工法。ガイドライン工法とも呼ばれる。
従来の土葺きでも、ある程度の力には耐えられるが、台風や地震で瓦が外れて落下する事が多く、特に棟部分は最も力が加わりやすい為、被害が大きかった。
強化棟工法では棟補強金物などを使用し、家の躯体と棟全体を一体化させることで、地震や台風でも崩れたり落下しにくい棟を作る事ができる。
補強金物に心材を取り付けます
棟の長さにカットした芯材を補強金物にセットし
ビスを横から打ちしっかり留めます。
芯材は後から瓦を固定させる場所になります。
南蛮漆喰を詰めます
従来は葺き土で瓦を固定させ、その上から漆喰で隙間を埋めて固定させる『土葺き工法』が主流でした。
しかし、重量も増え、土が乾燥して流出するなど劣化が早い為、現在ではあまり使われないようになりました。
南蛮漆喰の場合はこれ一つで済む為、重量も軽くなり、
葺き土より劣化しにくいので、最近では南蛮漆喰が使われる事が多くなりました♪
冠瓦を被せ、ステンレスビスを打って固定させます
ビスにパッキンが付いており、ビス穴から雨水が漏れる事を防ぎます。
また、ステンレスは錆びにも強く、雨水が当たっても耐久性があります。
先ほど取り付けた芯材にビスを打ち込み、冠瓦を固定して完成です♪
今回の強化棟では
・棟補強金物→屋根下地にビス留め
・芯材→棟補強金物にビス留め
・冠瓦→芯材にパッキン付きビスで固定
で棟と家の躯体が一体化し、地震や台風でも瓦が外れにくくなりました!
大棟は結束銅線の締め直しを行います!
冠瓦をめくると、漆喰や葺き土を使わず、結束銅線のみで瓦を固定させていたことがわかります。
この結束銅線の緩みが原因で瓦がズレてしまったようです。
冠瓦を配置する場所にコーキング材を打っておきます
コーキング材には防水効果を持つ他、素材同士を固定させたり、隙間を埋める役割があります。
このように瓦を配置する場所にコーキングを打って置くことで、瓦が動きにくくなります。
劣化していた銅線を、新しい銅線に交換しました。
冠瓦を戻し、結束銅線を結んでおきました!
瓦に、予め開けられた穴から結束銅線を出し頂点で結びます。
飛来物が引っかからないように、銅線を丸めておきました。
漆喰の劣化などが原因で、棟瓦がズレて落下や雨漏りの危険がありましたが、
取り直し工事により整然と並んだ棟になりました。
隅棟は強化棟工法で取り直しを行いました。
建物の棟は地震の際に最も被害を受ける場所です。
強化棟工法は棟全体と家の躯体が一体化され、地震や台風にも強い棟に作り変える事ができます。 しかし、今回お客様の屋根には苔も見られました。
モニエル瓦は塗膜が劣化すると水はけが悪くなり、苔やカビが繁殖しやすい環境になります。
今回は棟の取り直し工事のみ行いましたが、塗装メンテナンスについてもお話させていただきました。
今回のような『モニエル瓦』は、セメントと砂を原料とし、形成された瓦です。 原料がセメントと砂の為、和瓦よりも軽量で耐震性・断熱性に優れています。
しかし、素材のセメントには防水性がなく、表面の塗膜が防水の役割を担っており、塗膜が劣化すると水分が浸透してしまう為、定期的に塗装メンテナンスが必要です。
同じように塗装が必要な瓦として『セメント瓦』がありますが ・セメント瓦は小口が滑らか ・モニエル瓦は小口が凸凹 と見分けられます。
塗装メンテナンスの際は、『スラリー層』という着色層を取り除いてから塗料を重ねないと、すぐに剥がれてしまう原因になります。
モニエル瓦を使用されているお客様は、塗装メンテナンスの際には『スラリー層の撤去』をきちんとしてくれる業者かチェックしてくださいね。
【工事完了後】
隅棟は強化棟工法で取り直しを行いました。
建物の棟は地震の際に最も被害を受ける場所です。
強化棟工法は棟全体と家の躯体が一体化され、地震や台風にも強い棟に作り変える事ができます。
しかし、今回お客様の屋根には苔も見られました。
モニエル瓦は塗膜が劣化すると水はけが悪くなり、苔やカビが繁殖しやすい環境になります。
今回は棟の取り直し工事のみ行いましたが、塗装メンテナンスについてもお話させていただきました。
今回のような『モニエル瓦』は、セメントと砂を原料とし、形成された瓦です。
原料がセメントと砂の為、和瓦よりも軽量で耐震性・断熱性に優れています。
しかし、素材のセメントには防水性がなく、表面の塗膜が防水の役割を担っており、塗膜が劣化すると水分が浸透してしまう為、定期的に塗装メンテナンスが必要です。
同じように塗装が必要な瓦として『セメント瓦』がありますが
・セメント瓦は小口が滑らか
・モニエル瓦は小口が凸凹
と見分けられます。
塗装メンテナンスの際は、『スラリー層』という着色層を取り除いてから塗料を重ねないと、すぐに剥がれてしまう原因になります。
モニエル瓦を使用されているお客様は、塗装メンテナンスの際には『スラリー層の撤去』をきちんとしてくれる業者かチェックしてくださいね。
今回のような『モニエル瓦』は、セメントと砂を原料とし、形成された瓦です。
原料がセメントと砂の為、和瓦よりも軽量で耐震性・断熱性に優れています。
しかし、素材のセメントには防水性がなく、表面の塗膜が防水の役割を担っており、塗膜が劣化すると水分が浸透してしまう為、定期的に塗装メンテナンスが必要です。
同じように塗装が必要な瓦として『セメント瓦』がありますが
・セメント瓦は小口が滑らか
・モニエル瓦は小口が凸凹
と見分けられます。
塗装メンテナンスの際は、『スラリー層』という着色層を取り除いてから塗料を重ねないと、すぐに剥がれてしまう原因になります。
モニエル瓦を使用されているお客様は、塗装メンテナンスの際には『スラリー層の撤去』をきちんとしてくれる業者かチェックしてくださいね。
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