屋根の下り棟部分の冠瓦がズレていました。
おそらく地震でズレてしまったと考えられます。
現在室内の雨漏りは起きていませんが、このままでは室内が雨漏りする可能性も高くなっています。

瓦が割れている所もありました。
セメント瓦は塗装が劣化して防水性がなくなってくると、水が染み込んで割れやすくなってしまいます。
▶セメント瓦のメンテナンスについて
割れた所から屋根内部に雨水が入りやすくなっている為、瓦の差し替えが必要です。
こちらのF型セメント瓦は現在ほとんど生産していない為、同じ瓦が準備できないケースも多いのですが、幸いW様が予備の瓦をお持ちでした。
今回は予備瓦と差し替えを行う事になりました。

割れた屋根瓦を差し替えました。
従来と同じく、コーキングで瓦を固定しており、瓦が外れて落下するのを防いでいます。
W様がお持ちだった予備の瓦に差し替えました。
もしも予備瓦がない場合でも、製造していない瓦と全く同じ商品を準備する事は難しいですが、同サイズの類似商品で差し替えの対応ができます。

ズレやひび割れがあった谷板金周辺の瓦も、コーキングで補修を行いました。
ひび割れを放っておくと、破片が落下してケガをしたり、雨水が屋根内部に入りやすくなって雨漏りの原因になります。
コーキングでの補修は比較的簡易的ですが、慣れていない方が屋根の上で補修を行うのは大変危険ですので、専門業者にお任せくださいね。
▶ちょっとした屋根の補修も街の屋根やさんにお任せください