今回は一宮市での庇へのカバー工事の様子を紹介します。

庇の現地調査の様子

庇とは？

庇というのは、お家の外壁についている小さい屋根の事です。
勝手口が雨に晒されないようにつけているのをよく見かけます。
見た目は薄く小さいのですが、構造はきちんとした屋根と同じで、骨組みの上に防水シートが敷いてあり、その上から板金などが貼り付けてあります。
ですので、屋根に近い耐候性があります。

今回のお家の庇の様子

今回のお家の庇ですが、よく見ると庇の上部と外壁の継ぎ目が隙間になっています。
普通の雨であれば傾斜に沿って地面に向かうので問題無いのですが、
台風の強風によって雨が外壁側に流れたり、大雨によって水が逆流したりすると、外壁の中へ雨が入ってしまいます。
この継ぎ目部分の奥側の防水がどのようになっているかはわかりませんが、こんな仕組みで雨漏れになってしまうお家は非常に多いです。

また、これは下屋根でも同じことが良くあります。
下屋根を瓦から板金に変更し、大きくなった隙間の仕舞ができておらず、逆流した雨から雨漏れしてしまいます。

今回の庇に、カバー工法のご案内

今回は庇をカバー工法によって工事させて頂く事になりました。
雨押え板金のみの工事という選択肢もあったのですが、
かなり年数が経っているという事もあってきちんとカバーによって工事をさせて頂く事になりました。

庇カバー工事の施工中の様子

庇の板金の解体

まずは表の板金を剥がします。
どこからか雨が侵入するようになっていたようで、木が湿気を含んで黒ずんでいる事が分かると思います。

野地板の新設

庇に野地板を貼ります。

防水シート張り

その上に防水シートを貼ります。

最後に板金でのカバーをします。
今回は隙間から雨が入らないようにカバーもきちんとつけておきます。

庇カバー工事完工の様子

今回の工事はこれで完工となります。
庇は小さいですが、状態の劣化によって雨漏れの原因になってしまう事も少なくありません。
ですので、10年に一度はお家全体の定期点検を行うようにしましょう。