下屋根の水切り部分に錆が出ていました。

しっかり隅々までケレンしていきます。

ケレンとは研磨を意味する用語で、

鉄部や木部で行われる下地処理のことです。

表面をやすりで擦り、汚れやサビ、旧塗膜等を

落として塗料の付着性を高めます。

ケレン作業を行うタイミングは塗装をする前で

【塗料が綺麗に塗れる状態】にするのが目的です。

錆止めを塗っていきます。

錆止め塗料を使うことで、金属が腐食するのを防ぐ

効果が期待できます。

劣化した鉄の生地が顔を出して錆びつきやすくなった、

そんな時に錆止め塗料を塗装をしておくことによって、

金属が腐食する環境を生み出さないようにすることができます。

縁切り作業です。

「縁切り」という言葉ご存じでしょうか？

スレート屋根は屋根と屋根の間に隙間が

あって、雨が降ったら水を外へ排出

するようになっています。

しかし塗装でその隙間を埋めてしまうと

水が外へ流れていく経路がなくなり、

屋根の内部にたまってしまいます。

たまった水のせいで、屋根が膨張したり、

やがては家の中へ入っていき、

雨漏りの原因となってしまいます。

なので、隙間を開けるべく、

「縁切り」という作業を行います。

浸水を防ぐのになんで隙間を空けるの？

と疑問に感じると思いますが、

縁切り作業を行わないことで微妙に

できる、狭すぎる隙間から水を吸い上げて

内側に取り込んでしまう毛細管現象が

起きてしまうのです。

また完全に隙間がふさがってしまう場合

は、日中暖められた屋根材が夜に

冷やされて内側にできる結露を

外に逃がすことができず、

内側が腐食していきます。

腐食が続くと屋根材の下にある野地板が

腐食し、次第に雨漏りするように

なります。

このようになってしまわないように

屋根塗装の際に縁切り作業を行います。

以前は全て手作業で行っていましたが、

最近はこのタスペーサーという縁切りの

為の材料があるのでこちらを挿入して

いきます。

シーラーを塗布していきます。

こちらのシーラーは上塗り塗料との相性がいい

ファインベストシーラです。

浸透性に優れ、下地に対して「くさび効果」が得られます。

基材表面配向性があり、上塗りとの付着性が良好です。

上塗りの吸い込みが少なく仕上り性に優れます。

耐水性・耐アルカリ性に優れています。

１液形シーラーのため、作業、取り扱いに優れています。

弱溶剤系のため、臭気がマイルドです。

上塗り塗料はファインシリコンベストです。

耐久性があり、防藻・防カビ効果や結露防止など

高機能な塗料です。

ファインシリコンベストと相性の良い下塗り塗料を

活用することで、より密着性を向上させることができます。

下塗り塗料は、塗り替え前から残っていた

塗料や屋根自体に浸透し、上塗り塗料をしっかり

馴染ませる作用があります。

この下塗り塗料に、上塗り塗料である

ファインシリコンベストがしっかりと密着するため、

屋根の耐久性を向上させることができます。