雨漏りしていた屋根

雨が降ると、コチラの玄関の天井から雨漏りしているようです。

雨漏りしている玄関の上の屋根(黄色で囲んだ部分)

玄関上の屋根の面に設置されている平瓦がズレて、ガタついていました。
瓦がズレている隙間から雨水が入り込んでいるようです。

瓦を固定している銅線も切れていました。

縁側部分も天井から雨漏りし、天井が傷み、雨染みもできていました。

縁側からの雨漏り箇所の上の屋根です。

玄関の上と同じく、平瓦がガタついていることがわかりました。

瓦のすき間や外壁と屋根の取り合い部分ののし瓦・屋根と屋根の取り合い部分などには他の業者様が防水テープを貼って養生されていたそうです。

棟瓦の漆喰が剥がれ落ちており、隙間ができているコチラの部分にもテープの跡があります。
棟瓦もズレて傾いていました。

下屋根部分の葺き替え工事を行います！

下屋根と玄関の屋根（一番上の２階の大屋根部分を除く）の葺き直し工事を行うことになりました！

瓦屋根の瓦を一旦取り外していきます。
屋根の下地部分が見えてきました。
屋根の下地部分は傷んでいる状態でした。

傷んでいた木下地の上に、新しい木下地を重ねて設置しました。

木下地の上に瓦用の防水シートを張り、防水シートの上に瓦桟（かわらざん）、または桟木（さんぎ）と呼ばれている木材を並べて設置します。
瓦桟は設置する瓦を固定し、瓦と瓦の重なりを均等にすることで雨の侵入を防ぐ役割があります。

瓦用の防水シートに縦の線と点々があるのが見えますか？
防水シートの上に瓦桟を設置しても、防水シートと瓦桟の間にすき間が出来るようになります。
横一列に設置させた瓦桟に流れてきた雨水が溜まり、瓦桟や防水シートを腐食することがあります。それを防ぐために、防水シートと瓦桟の間にすき間を作ることで、雨水を流してくれます！

取り外していた瓦を１枚１枚瓦桟に銅線で固定していきます！

ガタつきがないよう、縦横、キレイに揃うように並べて設置しています。

棟瓦

棟瓦とは、瓦屋根の面と面をつなぐ山になっている部分に設置されています。

屋根の下地部分に強化棟金具を固定します。
面戸瓦を並べ、黒い南蛮漆喰を詰め、面戸瓦の上に角材を乗せます。

棟瓦の端の鬼瓦は、ステンレス線で固定しています。

面戸瓦部分に白い漆喰を塗ります。漆喰部分は棟瓦が仕上がったあとに見えてくる部分になります。

のし瓦を乗せて、南蛮漆喰を詰め、強化棟金具に芯木を乗せて固定します。

南蛮漆喰を重ね、のし瓦の２段目を設置します。

同じように南蛮漆喰、のし瓦3段目を重ねて設置します。

同じように南蛮漆喰、のし瓦3段目を重ねて設置します。

全ての棟瓦を同じ工程で設置しました！

コチラの棟瓦は、棟瓦の端の部分がむき出しになるため、そこから雨水などが入り込まないように漆喰を詰めました。

施工完了

すべての下屋根の葺き直し工事　施工完了です✨

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