更新日:2023年11月25日
私たち街の屋根やさんへ全国からお問合せをいただきますが、時折、折板屋根の「結露防止対策」に関する工事のお問合せをいただきます。今回は「折板屋根」と「結露対策」について簡単にお伝えします!
折板屋根(せっぱんやね)とは・・
金属の屋根材を折り曲げて、強度を高めるために加工された折板屋根は、工場や倉庫など大型の建物に多い屋根で、皆さんも見たことがあるかもしれませんね。
ここ数年、ゲリラ豪雨や大型台風だったり、豪雪地帯でない地域でも大雪が頻発するような異常気象が続いているため、一般家庭でも折板屋根のカーポートが増えてきています。
折板屋根(せっぱんやね)の結露対策
昔は、折板屋根にトタンが使用されていましたが、現在はガルバリウム鋼板が主流となっています。耐久性があるガルバリウムですが、金属製の屋根のため冬になると結露が発生します。特に、夜のあいだに冷えきった屋根に、朝日が当たり始めると温度差により屋根の裏側が結露しやすくなります(※写真の結露は窓です)。
結露により、屋根がカビてしまうケースもあります。また、水滴がポタポタ垂れる場合、倉庫や工場では機械や製品等が濡れてしまう恐れもあり深刻です。カーポートの場合も、車に水アカが付いてしまったり、車の乗り降りの際に水滴が落ちてくるなんてことも・・。
折板屋根の結露を対策として「ぺフ」とうい断熱材がとても有効といわれています。ぺフの厚さは1㎜程度で、折板屋根材に直接貼り付けられた一体型のものがあります。
ぺフが劣化した場合や、結露防止のためメンテナンス
ぺフも永久ということは無く、当然劣化してきます。ペフの寿命は設置環境などにもよりますが、早くて5年、一般的には10年ぐらいといわれています。
ペフは劣化してくると剥がれてくるため、結露が発生してしまいます。ペフだけ交換することができませんので少々厄介ですね。
<ぺフが剥がれてきてしまった場合>
①折板屋根自体、サビ等の劣化が進んでいる場合は、折板屋根の交換のご提案となります。
②折板屋根自体に問題はないがぺフが剥がれてきている場合は、劣化したペフをきれいに取り除いて、ペフのない状態で使用する。
③ぺフを剥がして結露防止塗料で塗装をする方法もあります。折板屋根自体に問題がない場合や、もともとペフが付いていないという場合は、こちらがおすすめです。
私たち街の屋根やさんでは、ブログなどでたくさんの点検・工事の情報を載せています。お住まいの状況と似ていたり、同じような工事をしたい、というようなお問い合わせも大歓迎です!お気軽にお問合せ下さい。