瓦屋根は定期的なメンテナンスが必要?
更新日:2023年09月24日
今回は、瓦屋根のメンテナンスについてサクッとご紹介します。瓦屋根には、素材別に大きく分けると「粘土瓦」と「セメント瓦・コンクリート瓦」があります。粘土瓦には、グレーのいぶし瓦や釉薬(ゆうやく:うわぐすり)を塗ってから焼かれた陶器瓦(とうきがわら)、素焼き瓦(無釉薬瓦)があります。形状などによってさらに細かく分類されますが、お問い合わせの際はそこまでの詳細は必要ありませんのでご安心ください!日本瓦(和瓦)
最近は古民家ブームのようですが、特に日本瓦は重厚感や落ち着くイメージがあるからでしょうか。瓦屋根は、破損しない限りメンテナンスが不要というイメージもありますが、定期的なメンテナンスは必要なのです。補修が必要な部分は早めに手入れをしておくことで、台風等の自然災害の際にも大きな被害を避けられます。
瓦屋根のメンテナンスサイン①
瓦屋根の定期的なメンテナンスといえば「漆喰」です。漆喰の耐用年数は20年程です。屋根から「ポロポロ漆喰が落ちてきて気付く」ということも多いようです。漆喰の変色やヒビが入った程度では、早急な対処は不要ですが、近いうちにメンテナンスが必要になる、というサインになります。
漆喰が剥がれ落ち、直接雨が吹きこみ棟土が流れ出るようになると、屋根内に雨水が流れ込んでしまいます。また、棟瓦を固定している番線(針金・銅線)も劣化している場合、地震や台風等の強風で建物が揺れた際に、番線(針金・銅線)に負荷がかかり緩んだり、切れたりする場合もあります。漆喰の劣化や番線の緩み・切れは棟瓦のズレや崩れに繋がる恐れがあります。
漆喰のメンテナンスは、劣化症状が軽度か重症かにより異なります。軽度の場合は「漆喰の詰め直し工事」になります。漆喰が剥がれ、棟土が出てしまっていたり、棟瓦がズレいる場合は「棟瓦の取り直し工事」が必要となります。
瓦屋根のメンテナンスサイン②
漆喰が剥がれたりしても、防水紙に破れや劣化が進んでいなければ、すぐに雨漏りは発生しません。天井に雨染みを発見したり、いきなりポタッ、ポタッと雨漏りするようになった場合は、早めの対処が必要です。この場合、瓦の「葺き直し」や「葺き替え」で防水紙を新しくします。葺き替えの場合は、野地板から手入れが出来ます。
雨漏りを放置してしまうと、屋根のベースとなる下地材(野地板:のじいた)を傷めたり、腐食やシロアリの発生に繋がる場合もあります。大掛かりな工事が必要になる前にメンテナンスをおすすめします。瓦屋根の場合、部分的な対応も可能ですので、お気軽に私たち街の屋根やさんへご相談ください。
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