更新日:2022年02月19日
お客様より「屋根を
通気工法で葺き替えを検討したい」とのご連絡をいただきました。「通気工法」というと、外壁では一般的ですが「屋根」ではあまり知られていません。建物を長持ちさせる為には、適切な屋根通気をすることが必要です。今回は「
屋根通気工法」について簡単に解説いたします。
屋根通気工法とは
「
屋根通気工法」とは、屋根と下地の間に空気の通り道となる
通気層(30ミリ程度の隙間)を確保する工法です。通気層の出入口を設けることが重要で、多くの場合、軒裏に入口、棟部に出口(換気口/換気棟)を設けることで屋根内部の通気性が良くなります。屋根通気工法は、屋根内部の
結露や
湿気を滞留させることなく
外に出すことができるため、
屋根下地材や
小屋裏の腐食を防ぐ効果があります。
暑さ対策にも効果あり
屋根通気工法は、自然換気で
通気層を流れる空気自体により「屋根面の熱気が室内に伝わりにくい効果」があるため、夏場の暑さ対策として効果があります。暑さ対策には、通気層に加えて
断熱材を使うとより高い断熱性の効果が得られます。※断熱材は、屋根と下地の間に挟むため、
屋根の葺き替えや
屋根カバー工法の全面リフォームを行う際に実施できます。
断熱材付き屋根材でカバー工法もおすすめ
屋根カバー工法は、既存の屋根の上に新しい屋根材を被せる工法ですので、断熱効果が得られます。
スーパーガルテクト(SGL)や
横暖ルーフは
断熱材一体型で、屋根材の裏側に
断熱材が付いているため、屋根材を張るだけで
外張り断熱機能が付加されます。更に、表面は遮熱塗料で熱を抑えてくれます。カバー工法でおすすめの屋根材です。また、屋根カバー工法をされる際は、
換気棟の取り付けをおすすめします。