更新日：2022年02月09日

 屋根材には様々な種類があります。現在、日本で最も多く普及されているのがスレート屋根です。スレート屋根は、定期的に塗装をし、防水性能の維持をする必要がある屋根材です。しかし、中には塗装ができないスレート屋根も存在します。塗装できないスレート屋根の製品として、ニチハのパミールが挙げられます。パミールは、塗装でのメンテナンスが必要なスレート屋根であるのに、なぜ塗装ができないのでしょうか。

ニチハのパミール

 パミールは1996～2008年まで製造・販売されており、全国に広く流通しました。しかし、年数が経過してから不具合が多数報告されるようになりました。パミールは、経年とともに屋根材がミルフィーユのように層状に剥がれる層状剥離というものが発生し、ボロボロになってしまうのです。層状剥離は最も特徴的な症状です。せっかく塗装をしても、屋根材自体が剥がれてしまい無意味となってしまうので、塗装ではメンテナンスになりません。そのため、パミールに塗装はできないのです。

パミールのメンテナンス方法は？

 その他にも、パミール販売時の専用釘の中に、メッキ処理が薄いものが混入していたため、腐食やサビが発生しやすいものがあったのです。釘が腐食していることにより屋根材のズレの発生や落下する危険性があります。このように、様々な不具合が多数報告されたことで、パミールは現在は製造中止となっています。  スレート屋根のメンテナンス方法である定期的な塗装ができないパミールは、どのようなメンテナンスが必要になるのでしょうか。パミールのメンテナンス方法は、既存の屋根の上に防水シートと新しい屋根材をかぶせる「屋根カバー工法」か、既存の屋根を撤去し新しい屋根材に葺き替える「屋根葺き替え工事」になります。  皆様のお住まいの屋根、パミールの場合には塗装でのメンテナンスはできません。屋根は高い場所にあり、ご自身で屋根に登って点検をされるのは大変危険です。屋根のことで何かご心配なことがあった際には、私達、街の屋根やさんにおまかせください。点検・お見積り作成まで無料で承っております。