更新日：2021年08月30日

　雨漏り調査のお問合せでは、天窓（トップライト）やドーマー（ハト小屋）部分からの雨漏りも多く伺います。今回は、天窓やドーマーで発生する雨漏りについて簡単にご紹介します。

雨漏り

　天窓やドーマー、煙突など屋根に設置されているものは、屋根と一体になっている訳ではなく、屋根に天窓などが納まる穴を開け、後付けではめ込んで設置されています。そのため、隙間が出来る可能性も高く、雨水が浸入しやすい箇所であるといえます。また、特に天窓は結露も発生しやすいため、室内にカビが発生した場合は、お体への悪影響を及ぼす恐れがあり注意が必要です。

天窓（トップライト）

　 　天窓（トップライト）は、採光のみに使う開閉不可の「固定式」と、換気が出来る「開閉式」の２種類があります。天窓部分から発生する雨漏りは、天窓の枠周りのシーリング劣化と、屋根材との取り合い部分である雨仕舞の劣化・不具合によるものがほとんどです。天窓の耐用年数は25年前後で、耐用年数を経過している場合は交換が必要です。その場合は、天窓だけでなく設置に使用されている部材も含め、全体のメンテナンスを考える必要があります。メンテナンスは、交換だけでなく天窓を撤去してしまうのも一つの方法です。近年の天窓は、メーカーの既製品が主流になっており、昔の造り付けのものに比べると雨漏りが発生する頻度は減少しています。

ドーマー（ハト小屋）

　 　ドーマーは、ヨーロッパの建築に多く、おしゃれな印象の佇まいですね。別名「ハト小屋」と呼ばれています。ロフトなど小屋裏部屋の居住スペース拡張や、採光を目的とするために作られた「屋根窓」です。屋根に乗るようにして設置されている「ルーフドーマー」は、普段目にすることが多いかもしれません。また、軒部分から立ち上がるように設置されている「ウォールドーマー」もあります。ドーマーからの雨漏り原因は、屋根との取り合い（立ち上がり）部分にある雨仕舞の劣化や、台風・強風による破損が多いです。ドーマーには棟があったり、屋根材の下地には屋根同様に防水紙が敷かれています。防水紙の耐用年数が過ぎて劣化していたり、破れがある場合は雨漏りに繋がります。ドーマーは、形状も違えば屋根材も様々ですので、経験豊富な業者へご相談されることが重要です。 　私たち街の屋根やさんでは、天窓やドーマーの設置された屋根の修繕も多く対応させていただいております。お気軽にお問合せください。現在、新型コロナウィルスの予防対策として、手指の消毒をはじめ、マスクの着用・ソーシャルディスタンスを守り、安全に配慮して点検にお伺いしております。※現在「zoom」でのお打ち合わせも承っております。