更新日：2024年02月17日

八街市泉台にお住まいのお客様より、強風で棟板金が剥がれてしまったとのご連絡をいただき現地へ伺いました。昨年から、台風並みの強風が発生することが多くなっているような気がします。棟板金は、強風の影響を受けやすい部位でもあります。特に経年劣化により浮きが発生している場合は、強風により剝がれや飛散に繋がる場合も多いです。

屋根の状態を確認

隅棟（すみむね／下り棟）の棟板金が剥がれていました。棟板金は完全に剥がれていて、下地の貫板（ぬきいた）も一部剥がれてしまっている状態でした。軒先に近い位置では、貫板を固定していた釘が残ったままとなっていました。

棟板金が剥がれてしまう 一番の原因は、貫板の劣化です。使用されていた貫板は木材のため、水分で腐食したり、経年により痩せてきたり、劣化しやすいといえます。新築時に使用される貫板のほとんどが木材のため、築10年～15年で行われる塗装メンテナンスの際に、樹脂製の貫板を用いた棟板金交換工事がおすすめとなります😊

工事着工までは、雨漏り等を防ぐ応急処置が必要となります。棟板金交換工事は 6,050円（税込み）／ｍ～となります。棟の位置や使用する部材等で金額が変わります。まずは無料点検・お見積りをご依頼ください m(__)m

棟板金交換工事を実施

既存の棟板金と貫板を撤去後、シーリング（コーキング）材で貫板を固定していた際の釘穴を埋めておきます。樹脂製（簡単にいうとプラスチック）の貫板を使用します。木製品に比べ、少々お高くなりますが耐久性等を考えると断然おすすめです。

貫板の固定には、釘ではなくステンレスビスを使用します。ステンレスビスは錆びにくく、しっかり固定できます。

棟板金交換完了

樹脂製の貫板を設置後、板金を上から被せて貫板に固定します。板金は、取り付ける位置に合わせて加工しながら設置していきます。棟板金を取り付ける際は、雨が入り込まないよう側面から留めます。

固定には、ステンレス製のパッキン付きビス（SUSビス）を使用することで、棟板金とビス頭の隙間にパッキンが挟まり雨水の浸入を防ぎ、ビスの緩みも防止する効果があります。

屋根の塗装劣化により、苔（コケ）の発生や汚れの付着が目立っておりましたので、足場を活用して屋根の塗装メンテナンスも同時に行われるのもおすすめです。私たち街の屋根やさんでは、火災保険を使用した棟板金交換も数多く施工させていただいております。お気軽にご相談下さい (‘◇’)ゞ