更新日:2023年12月05日
日本の一般住宅でもっと広く採用されているスレート屋根材ですが、ある製品が使われている場合には注意が必要です!
その製品の名称は「パミール」といい、1996年~2008年に渡ってニチハ株式会社が製造・販売を行っていたスレート屋根材です。
この製品は耐久性に大きな難点があり、一般的なスレート屋根には必須とされる塗装メンテナンスを行うことができません。
今回の記事では、スレート屋根材「パミール」について、製品の特長やその特徴的な劣化症状を紹介します(^_^)/
ノンアスベストスレート
パミールが販売される前の時代は、耐久性を高める目的でスレートにアスベストが含まれているのが当たり前でした。
しかし、アスベストが引き起こす健康被害問題が大きな社会問題となり、屋根材を含む建材にアスベストを使用することが禁じられます。
そこで、アスベストを含まないノンアスベストスレートとして登場したのがニチハのパミールでした。
耐久性に大きな問題
パミールは、その耐久性に大きな問題がありました。
アスベストを使うことが当たり前だった当時、アスベストを抜いて屋根材に求められる耐久性を持つことができなかったのです。
施工されてから10年を待たずにボロボロに劣化してしまうという事例が数多く報告されました(+_+)
パミールは劣化症状に特徴があり、屋根材が表面からミルフィーユ状に剥がれだす「層状剥離」という症状があります。
上の写真と同じような症状が屋根に起こっていたら、使用されている屋根材はパミールで間違いないでしょう。
パミールのメンテナンス
パミールは、スレートに必須である塗装メンテナンスが意味を成しません。
これは、塗装メンテナンスが必要ないという意味ではなく、塗装メンテナンスをしても期待する効果を得られないということです。
なぜなら、スレートの表面に塗装を行っても、層状剥離によって塗膜ごと剥がれてしまうからです。
そのため、屋根にパミールが使用されている場合には、屋根カバーや屋根葺き替えといった屋根材を交換するメンテナンスしか打つ手がありません。
知識のない業者だと、屋根材がパミールでも平気で塗装を請け負うこともあるようで、その場合は高額な費用が無駄になってしまいます。
この様な事態を招かないためにも、自宅の屋根に使用されている屋根材がどのような製品かを把握しておくことが大事です!
ご自身では判断できないという方は、ぜひ街の屋根やさんへご相談ください!
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記事内に記載されている金額は2023年12月05日時点での費用となります。
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