更新日：2021年09月26日

　我孫子市中峠の建物を管理されている不動産管理会社より「管理している建物の屋根が剥がれてしまっている」とご連絡を頂きました。電話では、状況を把握しきれない部もありますので現地調査に伺い実際に屋根の様子を確認させていただきました。

現地調査

　現地にお伺いさせていただきました。建物は木造2階建ての三角屋根の建物でした。この様な三角形の屋根を切妻屋根と言います。

屋根にはパミールが使用されています

　お電話でお話した際に屋根の剥がれとお聞きしましたので、スレート材が捲れてしまい抜けているのかと想像していましたが、屋根に上り見てみると屋根材の表面が剥離の症状を起こしていました。これは、パミールというニチハで製造されていたノンアスベスト屋根材特有の症状でしたので、すぐにパミールが使用されているのが分かりました。
　屋根材の剥離は、北面に多く見られました。可能であれば部分補修をご希望でしたが、屋根材自体に問題がありますので部分での対応は出来ませんので全体的な改修工事が必要となります。

　よく釘の抜けや捲れの症状が見られる棟板金でしたが、こちらの屋根では釘の浮きもなく特に問題は確認できませんでした。1Fの屋根の調査も行いましたが、這樋（はいどい）と呼ばれる2Fの雨樋からの水を1Fの雨樋へ導水するための樋の先端が取れていました。本来ならば、軒樋に向けて落としが付いているはずですが、それがないので雨水は軒樋の外側に排水されてしまうので本来の役割を果たせていません。

　パミールのメンテナンスは、塗装を行ってしまうと屋根材の層状剥離によって塗膜ごと剥がれてしまいますので施工しても意味がありません。有効なメンテナンスとしては、屋根カバー工事や葺き替え工事が挙げられます。今回は、ご予算や屋根の状態おを顧慮しカバー工法でのご提案をさせていただきました。

　私達「街の屋根やさん」では、引き続き新型コロナウイルス感染症の感染対策を徹底し行っております。お困りの際には、お気軽にお問い合わせを頂きたいと思います。