更新日：2021年06月28日

　習志野市袖ケ浦にお住まいのお客様より棟板金交換についてお問合せをいただき現地調査へ伺いました。5月に強風が数日続いた際に棟板金が飛散されたそうです。強風による被害の場合、火災保険の申請が可能です。ご加入されている火災保険の内容により、免責や補償内容も異なってまいります。事前にご確認されることをお勧めいたします。

　私たち街の屋根やさんでは、新型コロナウィルスの予防対策として、点検等でお伺いする際は、手指の消毒・マスクの着用・ソーシャルディスタンスを守り、安全に配慮しております。
※現在「zoom」でのお打ち合わせも承っております。お気軽にお問い合わせください。

現地調査

　広範囲に棟板金が飛散している状況でした。内部の「貫板（ぬきいた）」がむき出しになっています。棟部分は、屋根と屋根が合わさった部分です。その部分を覆うように被せて固定しているのが「棟板金（むねばんきん）」です。現在、剥がれて無くなっている状態ですので、屋根材の下に敷かれている防水紙に破損や不具合がある場合は、建物内部へ雨水が浸入してしまいます。できるだけ早めの対処が必要です。また、棟板金と同じように錆が目立つ「谷板金（たにばんきん）」が気になりました。屋根と屋根の合わさった部分が「棟」で「谷」のように屋根が合わさった部分を「谷樋（たにとい）」といいます。「谷樋」は「雨樋」と同じように、屋根に降った雨水を排水する働きをしています。この部分にある板金を「谷板金（たにばんきん）」といいます。錆びが進行して穴が開いてしまった場合、そこから雨水が室内側へ浸入し雨漏りが発生します。

屋根全体の点検

　棟板金が残っている部分を確認したところ、棟板金の接合部分の釘が外れたり、固定が緩くなり棟板金が浮き上がっていました。ここへ更に強風が吹き込んだ場合、残っている棟板金も飛散してしまう可能性が高く非常に危険です。屋根はスレート（コロニアル）で、表面の塗装が剥がれ、素地も見えている状態でしたが、ヒビなどはほとんどありませんでした。薄型化粧スレート（コロニアル）屋根の場合、耐用年数は20年～30年といわれています。築10年～15年位で定期的に塗装による屋根のメンテナンスもおすすめです。屋根の状態によっては、屋根塗装前の下処理で行う高圧洗浄に耐えられない場合もあります。私たち街の屋根やさんでは、屋根の状態やお客様のライフプランを踏まえ、最適なメンテナンス方法をご提案いたします。

貫板は樹脂製品を使用

　棟板金交換を実施しました。貫板は、これまで木材を使うことが多く、どうしても水分による腐食が発生し棟板金飛散の原因となっていました。棟板金を固定する際、内部の貫板へ外側から釘で留めています。この貫板が、腐食や経年で釘の固定が緩んできます。今回使用した貫板は、木材に代わり樹脂製を使用しました。「プラスチック木材」というと想像しやすいかもしれません。水分による腐食に強く、耐久性もあります。更に、固定には「釘」からステンレス製のねじ込み式「ビス」を使用することで強固な棟板金になりました。棟板金の接合部分をコーキング処理で仕上げて完成です。