更新日:2023年02月16日
断熱材とは、外部との温度差を維持するために利用されている材料です。冷暖房のエネルギー効率を高めるために建物で使用されるだけではなく、身近なものでは、熱伝達を抑制することが重要な冷蔵庫・冷凍庫や、ストーブ・湯沸かし器などの筐体(本体)部分にも使われています。快適な住空間を維持するために重要な断熱材の役割や、私達、街の屋根やさんがおすすめする断熱効果のあるリフォームをご紹介します。
建物で使用されている断熱材の種類
断熱材を入れることにより、家の断熱性能が向上し、冬の寒さや夏の暑さを軽減して快適にすることができます。現在、建物で使用されている断熱材は、原料の違いで「鉱物系」「石油系」「天然素材」の3種類に分けることができます。「熱伝導率」が低い断熱材ほど熱が伝わりにくく「断熱効果が高い」と言えます。断熱性をアップさせるためには、断熱材の厚みも重要と言われています。断熱材は「熱伝導率が低い、湿気に強い、熱に強く燃えにくい」ということをポイントに、専門家に相談しながら選ぶことをおすすめいたします。
断熱材リフォームにはどのような方法があるの?
断熱材を使用するリフォームには「充填断熱」や「外張り断熱」という工法があります。
・充填断熱工法(内断熱)とは、断熱材やボード/パネルを外壁・内壁・天井・床に施工する方法です。「吹き込み工法」なども充填断熱の一種で、柱や梁の間を埋めるようにして吹き付けていきます。ほとんどの種類の断熱材を使用でき、壁の内側の空間を利用するので、新たに断熱用のスペースをつくる必要がありません。そのため、外張り断熱よりも低コストで施工できることが多いです。
・外張り断熱工法(外断熱)とは、家の基礎部分や外壁/屋根に断熱材を施工することで、建物の構造ごと覆う方法です。充填断熱と比べて柱部分からの熱の出入りがないので、高い断熱性を発揮します。
断熱材は家を新築される以外、リフォームでも取り付けることが可能です。しかし、断熱材リフォームは、断熱材を内装材や外壁材の内側に入れる必要があり、壁・床・天井をはがして断熱材を施工することが一般的なため、工事期間中等の生活に支障もあり、なかなか簡単に実行できずにいるという方も多いのではないでしょうか。
屋根のリフォームで断熱効果をUP
屋根のメンテナンス時期のタイミングであれば、断熱材が一体で、遮熱塗料が塗布されている屋根材を使用した屋根葺き替え・カバー工法や、遮熱効果のある塗料を使用した屋根塗装でのリフォームが可能です。これは、外壁でも同様です。
・屋根塗装
<使用した塗料>日本ペイントの屋根塗装用塗料で、長期に渡り遮熱効果維持が期待できる長寿命なフッ素塗料「サーモアイ4F」での施工です。専用の下塗りである「サーモアイシーラー」と併用することで、高い遮熱性能が発揮されます。太陽からの熱を反射する性能があり、夏場の室内環境を良くしてくれます。色によって反射率が変わります。(屋根塗装用サーモアイ40色のうち日射反射率の高い代表的なものは18色あります)※屋根塗装工事は、あくまで美観の維持・回復や、雨水を弾くようにすることが目的です。
・外壁塗装
<使用した塗料>日本ペイントの外壁塗装用塗料で価格と寿命のバランスが良いシリコン塗料「水性サーモアイウォールSi」で施工しました。表面にチョーキング現象が発生していました。チョーキングは白亜化といって、紫外線により塗料が劣化することで、顔料がチョークのような粉状になって現れてしまうことです。外壁を洗えば粉は洗い流せますが、一度発生すると塗料が無くなるまで、出続けるためメンテナンスが必要となります。
・屋根葺き替え
<使用した屋根材>ガルバリウム鋼板がさらに進化した屋根材としてスーパーガルテクト(SGL)があります。スーパーガルテクトの表面には「遮熱性フッ素樹脂/遮熱性ポリエステル樹脂」が塗装されており、大きな遮熱効果が発揮されます。 太陽光の中には様々な波長の光が含まれています。その中には、熱エネルギーに変換されやすい赤外線が50%含まれています。遮熱性塗装は、赤外線の反射特性が大きい着色顔料を使用していて、日射による鋼板温度の上昇を抑制します。 普通の住宅屋根用化粧スレートに比べると、その差は約マイナス10度です。
屋根の葺き替えは、既存の屋根材をすべて取り外し、新しい屋根材に交換するものです。こちらは、瓦屋根から軽量の金属屋根への葺き替えを行いました。
・屋根カバー工法
屋根カバー工法は、現在の屋根の上に新しい屋根を被せる形の工事です。葺き替えや塗装工事よりも短期間で施工できますので、施工中の生活のご不便も短く済みます。また、アスベスト(石綿)が含まれている2004年以前のスレートを葺き替えする場合は、屋根材を剥がす際、アスベストが飛散するため特殊な撤去作業が必要となります。そのため、通常よりも費用が高額になってしまいます。その場合は、(屋根の状態等にもよりますが)屋根のカバー工法がおすすめです。
換気棟の設置もおすすめ
断熱だけではなく、換気も大切です。屋根に「換気棟(かんきむね)」を設置されるのも快適な生活のためにおすすめです。「換気棟」とは、スレート屋根の場合、防水シートのすぐ上に平らな屋根材を敷くため、蒸れや結露が起こりやすい状態となります。そのため、屋根の棟部分(屋根材と屋根材が合わさる頂点)に換気のための「空間」を設けることが望ましいです。屋根に穴(隙間)が開いているため雨漏りするのでは?と心配されるかもしれませんが、構造上、雨漏りは発生しませんのでご安心ください。「換気棟」を設置することで「通気はしても雨は通さない」ということが可能になります。
まとめ
工事が大掛かりで、生活に支障が出る断熱材リフォーム工事が難しいとお考えの場合、または、屋根/外壁のメンテナンスをお考えの場合は、是非ご相談ください。屋根・外壁の状態を確認し、現状で最適なメンテナンス方法をご提案いたします。また、雨漏りで内装も修繕が必要な場合や、やっぱり大掛かりになっても外断熱や内断熱をご希望の場合にもお気軽にお問い合わせください。私達、街の屋根やさんでは、軽微な工事からフルリフォームまで承れます。また、点検、見積もりは無料で承っておりますのでご安心ください。
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街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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