屋根リフォームの費用相場はいくら？工法別の目安と適正価格を見極めるポイント
更新日：2025年12月19日
一口に屋根リフォームと言っても、その方法は大きく分けて3つあります。
それぞれの工法によって、かかる費用や工事の内容が異なります。
一般的な30坪程度の2階建て住宅を想定した、おおよその目安を見てみましょう。
① 屋根塗装（メンテナンス）
費用目安：40万円～80万円程度 色あせや苔の発生といった初期の劣化症状に対して行います。屋根材を保護して寿命を延ばすための最も手軽な方法です。使用する塗料のグレードによって価格が変わります。
② カバー工法（重ね葺き）
費用目安：80万円～150万円程度 既存の屋根の上に、新しい防水シートと軽量な屋根材を重ねて被せる工法です。古い屋根の解体・処分費がかからないため、次に紹介する葺き替えよりも費用を抑えられます。
③ 葺き替え（ふきかえ）
費用目安：100万円～200万円以上 既存の屋根材と下地をすべて撤去し、新しいものに交換する最も大規模な工事です。下地から新しくなるため安心ですが、解体費や廃材処分費がかさむため、費用は最も高くなります。
これらはあくまで目安です。
実際には、次の章で解説する様々な要素によって金額が変動します。
「お隣さんは100万円で済んだのに、うちは150万円の見積もりが出た」
そんな話を聞くことがありますが、これは決して珍しいことではありません。
同じような工事内容に見えても、以下の要素によって費用は大きく変わってくるからです。
① 屋根の面積（大きさ） 当然ですが、屋根が大きければ大きいほど、材料費や手間賃が増えるため費用は高くなります。
② 屋根の形状と勾配（傾斜） 複雑な形の屋根や、急勾配（傾斜がきつい）の屋根は、作業の難易度が上がり、安全対策もより厳重にする必要があるため、費用が高くなる傾向があります。
③ 現在の屋根材と劣化状況 例えば、アスベストが含まれている古いスレート屋根の場合、撤去・処分費用が高額になります。また、下地の傷みが激しい場合は、補修費用が追加で必要になります。
④ 足場の設置費用 屋根工事には、職人の安全確保と作業品質のために「足場」が不可欠です。家の大きさや形状によって足場代も変わりますが、一般的に15万円～25万円程度は必要となります。
このように、お家一軒一軒の状況が異なるため、正確な費用を知るためには、やはり現地調査が欠かせません。
業者から提出された見積書を見るとき、合計金額だけに目が行っていませんか？
適正な価格かどうかを判断するためには、その内訳をしっかり確認することが大切です。
良い見積書は、以下のように項目が細かく分かれています。
材料費：使用する屋根材や塗料の商品名、メーカー名、数量（㎡数や缶数など）
工事費（施工費）：高圧洗浄、下地処理、本体工事、足場仮設など、それぞれの作業にかかる費用
諸経費：運搬費、現場管理費、廃棄物処理費など
逆に、注意が必要なのが「屋根工事一式 〇〇万円」のように、内容がどんぶり勘定になっている見積もりです。
これでは、何にいくらかかっているのかが分からず、不必要な工事が含まれていたり、逆に必要な工程が省かれていたりする可能性があります。
また、使用する材料のグレードが不明確な場合も要注意です。
不明点があれば遠慮なく質問し、納得できる説明をしてくれる業者を選びましょう。
屋根リフォームの費用は高額になりがちですが、少しでも負担を抑えるための賢い方法がいくつかあります。
まず一番の節約術は、「早めのメンテナンス」です。
劣化が軽度なうちに塗装などのメンテナンスをしておけば、大規模な修繕工事を先送りでき、トータルコストを抑えることにつながります。
雨漏りしてからでは、修理費用が跳ね上がってしまいます。
次に、「火災保険」の活用です。
もし、屋根の破損が台風や雪などの「自然災害」によるものと認められれば、火災保険を使って修理費用を賄える可能性があります。
加入している保険の内容を確認してみてください。
そして、「自治体の補助金・助成金制度」です。
お住まいの地域によっては、省エネリフォームや耐震改修などに補助金が出る場合があります。
板橋区周辺でも実施されていることがあるので、区役所のホームページなどで最新情報をチェックしてみることをおすすめします。
ただし、これらの申請には専門的な知識が必要な場合も多いので、施工可能な、サポートしてくれる業者を選ぶと安心です。
最後に、最も重要な業者選びについてです。
複数の業者から相見積もりを取ると、金額に差が出ることがあります。
このとき、「一番安いから」という理由だけで業者を選ぶのは非常に危険です。
極端に安い見積もりには、それなりの理由があります。
必要な工程を省いたり、質の低い材料を使ったり、経験の浅い職人が施工したりする可能性があるからです。
その結果、すぐに不具合が出て、数年で再工事が必要になってしまっては、まさに「安物買いの銭失い」です。
＜ 信頼できる業者を見極めるポイントは以下の通りです ＞
● 地域での実績が豊富か：地元で長く営業している業者は、信用を大切にしています。
● 点検が丁寧か：屋根に登って（またはドローンなどで）しっかり調査し、写真を見せて説明してくれるか。
● 説明が分かりやすいか：専門用語を使わず、見積もりの内容や工事の必要性を納得いくまで説明してくれるか。
● アフターフォローがあるか：工事後の保証制度や定期点検がしっかりしているか。
適正な価格で、質の高い工事をしてくれる業者を選ぶことが、将来的な安心につながります。
板橋区ではたくさんのお客様にご依頼をいただいております！
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