棟板金の修理費用の相場

棟板金の修理費用は、工事内容によって大きく変わります。
一般的には下記が目安です。

• 釘・ビスの打ち直し（簡易補修）
  　▶ 約1〜3万円

• 棟板金の部分交換（1〜2スパン）
  　▶ 約3〜8万円

• 棟板金の全交換（棟全体）
  　▶ 約8〜20万円前後

• 下地木材（貫板）の交換ありの場合
  　▶ プラス5,000〜15,000円程度（長さにより変動）

※建物の高さ・足場の必要有無・棟の本数などによって変わります。

ポイント：棟板金は風で飛ばされる被害が多いため、早めの補修が最も安く済む部分です。

棟板金が修理や交換になる主な理由

棟板金は屋根の最も高い位置にあるため、「風の影響」「経年劣化」によって下記のような症状が表れます。

• 釘が浮いている

• 棟板金がバタつく

• 貫板が腐って固定できない

• 既に一部が飛んでしまっている

• 棟部分に隙間ができて雨漏りしている

どれも放置すると被害は確実に大きくなります。
費用を抑えたい方ほど、早めの点検が必須です。

修理費用が変わるポイント（見積もりの見方）

費用が大きく変わるのは次の4点です。

① 棟の長さ

長さが長いほど、交換部材と施工時間が増えるため費用が上がります。

② 下地（貫板）が腐っているか

腐食している場合、交換が必要となり費用が追加されます。
最近は腐りにくい「樹脂製貫板」を使うことも多く、こちらは長期的に安心。

③ 足場が必要かどうか

1階屋根なら不要なケースもありますが、2階以上・急勾配の屋根では足場が必要になることが多いです。

④ 台風被害かどうか

台風が原因の場合、火災保険が使える可能性が高く、実費負担が大きく減ることがあります。

修理を先延ばしにするとどうなる？

棟板金は風で「飛ばされる → 近隣へ落下 → 事故リスク」という順で被害が拡大します。

さらに、

• 釘の浮き → 雨水の侵入

• 下地が腐食 → 固定できず全交換

• 雨漏り → 室内天井の補修費も発生

という流れで、結果的に高額修理につながりやすい場所です。

早期対応が“もっとも安く済む修理”と言われる所以です。

専門業者に点検を依頼するメリット

プロが点検すると、「交換が必要なのか」「釘の打ち直しで済むのか」が明確にわかります。

専門業者なら

• 写真付きで劣化状況を共有

• 修理方法を複数パターンで提案

• 保険申請サポート（必要な場合）

など、費用面も含めて相談できます。

まとめ

棟板金の修理費用は 1万円〜20万円 と幅がありますが、症状が軽いほど安く済みます。

• 釘の浮き → 数千円〜の軽微補修

• 飛散・下地の腐食 → 棟全交換

• 台風被害 → 火災保険の適用可能性あり

外から見て「浮いている気がする」「屋根の上でカタカタ音がする」と感じたら、早めに点検しておくことで費用を抑えられます。