軒天（のきてん）とは、屋根の裏側に位置する部分のことで、外壁から突き出した屋根の下側の天井部分を指します。
普段あまり目につかない箇所ですが、実は雨水の侵入や湿気の滞留を防ぐ重要な役割を果たしています。

茂原市東郷でも、築年数の経過とともに軒天の劣化が見られる住宅が増えています。
今回の記事では、実際の現場写真を交えながら、軒天劣化の原因・放置リスク・修理の必要性を詳しく解説します。

軒天とは？その役割と重要性

軒天の役割は主に3つあります。

1. 屋根裏への雨水や害虫の侵入防止

2. 火災時の延焼防止

3. 外観の美観維持

つまり、軒天は「屋根の裏側の防御壁」であり、屋根全体を支える縁の下の力持ちのような存在です。
そのため、軒天が劣化すると屋根や外壁、さらには内部構造にまで被害が及ぶ可能性があります。

ケラバ破風からの雨水侵入

茂原市東郷で撮影したケラバ部分の様子です。
ケラバとは、屋根の側面部分で、破風板（はふいた）と呼ばれる板金や木部・ケイカル材で覆われています。

ケラバは雨風を直接受けやすい箇所であり、経年劣化によって雨水が侵入しやすくなる傾向があります。
この状態を放置すると、内部の下地木材が腐食し、軒天の剥がれ・たわみ・塗装の剥離などが進行します。

破風（ケラバ）からの雨水浸入

破風部分の接合部に隙間が生じている場合、そのわずかな隙間から雨水が毛細管現象で吸い上げられ、軒天内部にまで伝わります。
破風板の塗装が剥がれたり、釘の浮き・サビが発生したりしている場合は、雨水侵入のサインです。

特に、金属製の破風板では塗膜の劣化から錆が発生し、腐食や穴あきを引き起こすことがあります。
その結果、軒天材が湿気を吸って劣化するため、早期の点検が必要です。

軒天の腐食・剥がれ

軒天材が大きく剥がれ、内部にシミが広がっている様子が確認できます。
これは長期間、破風部分からの雨水侵入を放置した結果です。

軒天材（特にベニヤタイプや化粧ボード）は水分を吸収しやすいため、湿気を帯びると膨張・剥離・腐敗が起こります。
放置すればカビの発生やシロアリ被害にもつながる恐れがあります。

軒天劣化を放置するリスク

軒天の劣化を放置すると、次のような深刻な被害を招く恐れがあります。

• 屋根裏の断熱材が濡れて性能低下

• 木部の腐食・構造体の損傷

• 外壁や雨樋への二次被害

• 雨漏りやカビ臭の発生

• 修理費用の増大

初期段階では部分的な補修で済むことが多いですが、放置すると全面交換が必要になるほどの被害へと発展します。
早めの点検が何より重要です。

軒天の劣化は、住まいの寿命を縮める大きな要因です。
ケラバ破風や雨樋など、周囲の構造部と密接に関係するため、部分的な補修では不十分な場合もあります。

茂原市東郷で軒天の劣化が気になる方は、ぜひ屋根専門業者「街の屋根やさん」にご相談ください。
早めの無料点検・修理が、家全体の耐久性を守る最善の対策です。