谷板金の劣化や破損によって発生する雨漏りは、瓦屋根をはじめとした多くの屋根で起こる深刻なトラブルです。
今回は、木更津市江川で実際に行った谷板金の不具合調査と雨漏り修理の様子をもとに、原因や修理のポイントを詳しく解説します。

谷板金の構造を理解し、早期対応の重要性を知ることで、住まいの寿命を大きく延ばすことができます。

木更津市江川での調査事例：銅製谷板金の劣化による雨漏り

谷板金の不具合を詳しく確認

谷板金にひび割れや段差、浮き上がりが確認されます。
これらの症状は、雨水がスムーズに流れず滞留する原因となり、雨漏りのリスクを大幅に高めます。

特に次のような症状がある場合は要注意です。

• 谷板金のつなぎ目（ハゼ部分）に亀裂がある

• 銅板が腐食して穴が開いている

• 瓦の下に水が回り込むような段差がある

• 雨の翌日に谷部分がいつまでも濡れている

こうした不具合を放置してしまうと、屋根の下地や野地板、さらには天井内部まで被害が広がる可能性があります。

赤外線サーモグラフィーによる雨漏り診断

現場では、赤外線サーモグラフィーカメラを用いて天井の温度分布を調査しました。
青く表示されている部分が温度の低い箇所であり、水分が浸入している可能性が高い領域を示しています。

この結果から、谷板金部分の腐食箇所と雨漏り位置が一致しており、谷板金の劣化が原因であることが明確になりました。

赤外線カメラを使うことで、天井を壊すことなく非破壊で雨漏り箇所を特定できるため、調査コストを抑えながら的確な修理提案が可能です。

銅製からガルバリウム製への交換がおすすめ

かつては耐久性に優れるとして銅製谷板金が主流でしたが、近年ではガルバリウム鋼板製谷板金が標準となっています。

その理由は以下の通りです。

• 銅板は酸性雨や異種金属接触によって腐食しやすい

• ガルバリウム鋼板は軽量で耐久性が高く、メンテナンスも容易

• 施工コストが抑えられ、長期的なコスパが良い

特に近年の酸性雨や気象変化を考慮すると、新しい谷板金にはガルバリウム鋼板が最適です。

谷板金は屋根の中でも雨水が集中する最重要部分です。
劣化や破損を放置すると、屋根内部から建物全体に被害が広がる危険があります。

街の屋根やさんでは、木更津市江川をはじめ、千葉県内全域で無料の屋根点検・雨漏り調査を行っています。
赤外線カメラによる非破壊調査や高精度な診断を通じて、根本的な原因を突き止め、最適な修理をご提案します。

「天井にシミがある」「谷部分に緑青が出てきた」といったサインがあれば、
ぜひ一度、街の屋根やさんにご相談ください。