雨樋が破損するとどうなる？

雨樋（あまどい）は屋根から流れる雨水を受け止めて排水設備へと導く重要な役割を担っています。
しかし、降雪や経年劣化によって破損してしまうと、雨水が正しく流れずに建物へさまざまな被害を及ぼします。

・外壁に雨だれ跡が発生し、美観を損なう

・基礎まわりに水が集中し、建物寿命を縮める

・軒下やベランダに水が垂れて不快

今回の調査でも、雪の重さによる金具の破損が確認されました。

一度塗装によるメンテナンスはされていた雨樋

現地確認では、雨樋本体は過去に一度塗装メンテナンスをされている形跡がありました。
表面は比較的きれいに見えますが、塗装だけでは支持金具の強度を維持できません。

特に雪の荷重がかかると、金具にかかる負担は非常に大きくなります。

支持金具が外れてしまった雨樋

こちらでは雨樋を支える固定金具が外れてしまっている状態でした。
金具が外れると樋全体が下がり、雨水がきちんと流れずにあふれてしまいます。

冬場の積雪による重みが原因である可能性が高く、再度同じ被害が起こらないよう補強工事が必要です。

降雪による重みで折れた支持金具

別の箇所では、支持具そのものが折れてしまっているのを確認しました。
長年の金属疲労に加え、雪が積もった際の重さが原因で破損してしまったと考えられます。

この状態では雨樋を支えられず、正常な排水は不可能です。
交換工事が必要な段階と言えるでしょう。

既存の雨樋はデンカの「CR105」

調査の結果、既存で設置されていた雨樋はデンカ社製 CR105という製品でした。
製品名がわかることで、今後の交換作業や部品選定もスムーズに行えます。

既存品と同等の性能を持つ製品に交換するのか、あるいはより耐久性の高い樋へリフォームするのかを検討することができます。

雨樋の破損を放置するリスク

雨樋の破損は見た目以上に建物へ影響を与えます。
以下のような被害を招く恐れがあります。

・外壁の汚れや劣化（雨だれやコケの発生）

・雨漏りの発生リスク（雨水が屋根や外壁の隙間に侵入）

・シロアリ被害の誘発（基礎まわりの湿気が増える）

小さな破損でも放置すると建物全体の劣化を早める原因になります。

街の屋根やさんの雨樋調査・修理

街の屋根やさんでは、雨樋の調査から修理・交換工事まで一貫して対応しております。
特に降雪地域や経年劣化の進んだ建物では、今回のように支持金具の破損が多く見られます。

・現地調査では破損箇所や勾配を細かくチェック

・雨樋の種類やメーカーを特定し最適な修理方法を提案

・必要に応じて金具補強や部分交換、全交換にも対応

まとめ

今回の調査では、雪の重みで破損した雨樋の状況が確認されました。
支持金具の外れや折れにより、雨水が正しく流れず雨だれが発生していました。

既存の雨樋はデンカCR105であることがわかり、今後の修理や交換もスムーズに進められます。

雨樋は建物を守る大切な設備です。
少しでも異常を感じたら、ぜひ街の屋根やさんへご相談ください。