屋根の棟板金とは？トラブルを防ぐための基礎知識とメンテナンス方法
更新日：2025年07月19日
屋根の最も高い位置に取り付けられている板金部材を棟板金（むねばんきん）と呼びます。
屋根材と屋根材の合わせ目（棟部）を覆い、雨風の侵入や屋根材の飛散を防ぐ役割を果たしています。
特にスレート屋根では軽量な金属製の棟板金が使われることが多く、見た目はスッキリとした仕上がりになります。
しかし、風による浮きや釘の抜け、下地の劣化によって不具合が生じやすい場所でもあります。
屋根の棟部分とは、屋根面と屋根面が合わさる山状のラインのことです。
この部分には「大棟（おおむね）」や「隅棟（すみむね／下り棟）」といった名称があり、それぞれに棟板金や棟瓦が施工されます。
リフォームや点検時にこの名称を知っておくと、業者とのやり取りもスムーズになります。
正確な知識を持つことで、必要な工事の判断もしやすくなります。
棟板金の下には、「貫板（ぬきいた）」と呼ばれる木材が取り付けられています。
この貫板は棟板金を固定するための重要な部材で、劣化すると棟板金が浮いたり飛ばされたりする危険性があります。
特に木製の貫板は雨水の影響を受けやすく、10年程度で交換が必要になるケースが多いです。
台風後や強風が続いた後は、釘の浮きや板金のバタつき音がないかを確認することをおすすめします。
最近では、木製ではなく樹脂製の貫板を採用するケースが増えています。
樹脂製は水分や湿気に強く、腐食や劣化の心配が少ないため耐久性に優れているのが特徴です。
屋根リフォーム時に棟板金を交換する際は、この樹脂製貫板を選択することで今後のメンテナンス頻度を減らすことができます。
私たち街の屋根やさんでは、お住まいに合わせた最適な素材選びもご提案しています。
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